メンズエステの経営に欠かせない決済方法の選定。
店舗の用意する支払い方法が多様化しており、現金決済だけでなくキャッシュレス決済の導入に悩むオーナーも少なくありません。
複数の決済方法を持つことは、顧客満足度アップにも直結します。
決済方法の導入には、利便性といったユーザーニーズも考慮する必要があるでしょう。
そこで今回は、メンズエステの決済方法3選の特徴やメリット・デメリットを徹底解説します。
具体的な導入方法もあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
メンズエステの支払い（決済）方法は主に3種類
メンズエステの決済方法は主に3種類です。
すべての決済方法を網羅している店舗もあれば、現金のみと定める店舗もあります。
導入する決済方法を見極めるポイントとして、それぞれの特徴を見ていきましょう。
現金
最もポピュラーな決済方法のひとつとして、現金決済が挙げられます。
現金決済が主流である要因は、コスト面の問題が大きいでしょう。
キャッシュレス決済を導入すると、専用端末の設置や決済手数料といった費用がかかってしまいます。
しかし、現金決済のみに対応しておけば、準備の手間や余計なランニングコストが発生しません。
そのため、大多数の店舗では現金決済を導入しており、非対応の店舗はごくまれです。
ただし、従業員による横領や会計ミスを防ぐために、あえて非対応にするという考え方もあります。
その場合はキャッシュレス決済の手段を持っているユーザーのみが顧客となるため、機会損失の可能性を考慮する必要があります。
基本的には、現金決済への対応は店舗運営においてマストと考えておいて良いでしょう。
クレジットカード
クレジットカードカードは代表的なキャッシュレス決済のひとつ。
金銭管理のしやすさから、クレジットカード払いを希望するユーザーは多いでしょう。
スマートに会計を済ませられるだけでなく、現金にはないお得な付帯効果があるのも特徴です。
例えば、利用金額に応じたポイント還元や信用（クレジットヒストリー）の実績を作れるなど。
ランクの高いカードを使って見栄を張りたい顧客意識を満足させられるのもポイントです。
店舗側は決済手数料を取られてしまうものの、クレジットカードを利用したいユーザーも少なくないのが現状でしょう。
電子マネー
キャッシュレス決済の中でも、近年注目を集める電子マネー決済。
電子マネーには複数の種類や支払い方式があり、決済端末にもいくつかの種類が存在します。
共通の利点としては、電子マネーは紙幣や小銭を数える手間がなく、スピーディーに会計が済む点です。
また、ユーザーはクレジットカードのような審査を通さず即座に利用できるのもポイント。
電子マネーブランドによっては、高いポイント還元や定期的なキャンペーンも行っています。
したがって、「気軽な決済方法を持ちたい」「お得にメンズエステを利用したい」顧客にとって強い味方なのです。
電子マネーの導入状況は、ユーザーの店舗選びに影響するひとつの要素と言えるでしょう。
種類
代表的な電子マネーの種類は以下の4つです。
| 種類 | 代表例 |
| 流通系 | nanaco、WAON、楽天Edy など |
| 交通系 | Suica、PASMO、ICOCA など |
| QRコード系 | PayPay、楽天ペイ、LINE Pay など |
| クレジットカード系 | ID、QUICPay など |
流通系電子マネーはスーパーやコンビニ、ネット通販での利用を前提にカードが発行されます。
発行会社の系列店で利用すれば、買い物ポイントの付与やクーポンといった特典を受けられるでしょう。
交通系は電車やバスの乗車券としても馴染み深く、地域色の強い電子マネーです。
ICカードやモバイルアプリへ残高をチャージしておけば、ワンタッチで支払いが完了します。
QRコード系も交通系と同じく、現金や銀行口座・クレジットカードと紐づけてのチャージが可能です。
専用のスマホアプリからQRコードを読み込んだり、バーコード提示で決済できます。
また、クレジットカード系は、カード情報を登録したスマホや発行されたカードをレジ端末にかざして利用します。
暗証番号や署名の手間をスキップできるため、タイムパフォーマンスに優れた決済方法と言えます。
決済種類の選定方法としては、ユーザー数と加盟店の多いブランドを選べば間違いないでしょう。
支払い方式
電子マネーの支払い方式は、主に3種類あります。
| 種類 | 特徴 |
| プリペイド型 | 先払い・事前に残高チャージ |
| ポストペイ型 | 後払い |
| デビット型 | 即時払い・決済直後に銀行口座から引き落とし |
電子マネーの支払い方式で最もポピュラーなのがプリペイド型です。
事前にカードや支払いアプリへお金をチャージしておく先払い式で、残高上限があります。
例えば、SuicaやPASMOといった交通系、PayPayのようなQRコード系が該当するでしょう。
逆にポストペイ型は残高がなくても支払いが可能な後払い式です。
クレジットカードや銀行口座を紐づけるか携帯料金との合算で支払い、翌月に利用金額分が請求されます。
また、デビット型と呼ばれる即時引き落とし方式も有名と言えます。
決済後に銀行口座から自動で引き落としが完了するため、利用履歴を管理しやすいのが特徴です。
以上を踏まえた場合、店舗目線で安心なのはポストペイ型です。
ポストペイ型であればユーザーの当日の懐事情に関係なく支払いが完了します。
せっかく来店してもらったものの金額不足で機会損失、といった可能性がありません。
対してプリペイド型とデビット型は、残高不足で会計につまづく可能性があります。
前述のようにユーザー数と加盟店の問題もあるため、自店ではどこを重視するかを定めて導入するようにしましょう。
決済端末
電子マネー決済には、以下のような専用の決済端末が必須です。
| 種類 | 特徴 |
| 据え置き | 最も一般的なレジ設置型。 |
| モバイル | 持ち運び可能なコンパクト型。 |
| マルチ | 据え置き型とモバイル型を選べる。 |
据え置き型は操作性や処理力に優れ、導入費用は数百万円単位と高額です。
一度設置すると移動が不可能な仕様のため、スーパーやコンビニのレジで導入されています。
モバイル型は端末費用が数千～数万円、初期費用が数万～数十万円ほどと、手頃な価格で導入可能です。
しかし、モバイル型はWi-Fi環境やレシートプリンターのような周辺機器が別途必要になる機種もあります。
マルチ型は電子マネー、クレジットカード決済、QRコード決済へ網羅的に対応しています。
複数の決済方法への対応は集客にも効果です。
さらに稼働を一種類の端末に絞れるため、手数料や月額料金を一本化でき、コスト削減にもつながります。
以上の点を考慮すると、メンズエステ経営にはマルチ型の決済端末が適しているでしょう。
なぜなら顧客側が提示する複数の決済手段へ端末ひとつで対応可能だからです。
また、出張型メンズエステでは、セラピストが会計用の端末を持ち出さなくてはなりません。
マルチ型やモバイル型なら、派遣時の支払いやオプションの途中追加にもスムーズに対応できるでしょう。
出張型・店舗型問わず、持ち運び可能な決済端末はメンズエステ向きと言えます。
支払い（決済）方法別のメリット・デメリット
本章では、決済方法別に、顧客側と店舗型それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
メンズエステ経営で決済方法の導入にお悩みの方は、ぜひ一読して検討してみてください。
現金決済
メンズエステ経営に現金決済の導入はマストです。
ここでは、現金の支払い時に発生する顧客側と店舗側のメリット・デメリットを解説します。
顧客側のメリット・デメリット
メンズエステユーザーにとって現金決済のメリットは信用度の高さです。
例えば、クレジットカードの不正利用や個人情報流出の心配がありません。
キャッシュレス決済にありがちな通信トラブルやメンテナンス中の決済不可も発生しません。
・支払い方法が簡単 ・ほぼすべてのメンズエステ店で利用可能 ・所持金額以上の使いすぎを防げる ・延長やオプション追加時の支払いがスムーズ ・不正利用の心配がない ・支払い時の機器トラブルがない
ほとんどのメンズエステ店が現金決済に対応しています。
手元に現金があれば、ふと思い立った際にもメンズエステを利用できます。
コースの延長やオプション追加、チップの支払いにも大きな手間がかかりません。
・口座からお金を下ろすのに手数料がかかる ・支払い時のカウントが手間 ・ポイント付与や優待特典がない ・紛失・盗難の懸念がある ・利用履歴の管理が面倒
ただし、現金決済にはユーザーに対するお得な付帯効果がありません。
例えば、キャッシュレス決済時に付随するような、利用金額に応じたポイント還元や特典キャンペーンなどがないのです。
むしろATM利用時の手数料や紛失の危険など、損失になる可能性もある支払い方法です。
集客効果を狙うなら、現金決済をデフォルトに設定しておき、他の決済手段も併用するのがおすすめです。
店舗側のメリット・デメリット
現金決済における最大のメリットは、誰でも簡単に支払い可能な点です。
メンズエステの多くは前払い式で、従業員が顧客との対面時に会計を済ませます。
セラピストやスタッフに端末操作といった特別な知識が必要ないため、支払いがスムーズに進むのです。
・初期費用がかからない ・すぐに資金を回収できる
また、キャッシュレス決済の導入時に発生する初期費用やランニングコストがかかりません。
顧客から即座に資金を回収でき、手元に現金収入が入るのも大きな利点です。
・会計ミスによる過不足金発生の懸念 ・横領・盗難・紛失のリスクがある ・現金はかなり不衛生 ・キャッシュレスユーザーの利用が見込めない
しかし、現金は実物である分、リスクを伴う支払い方法です。
従業員による会計ミスや横領・紛失の危険があります。
さらに現金は不特定多数の人間が触れるため、衛生的とは言えません。
一説によれば、紙幣に付着したウイルスは最長17日間生存するとも言われます。
現金接触を通した病感染の事例もあり、積極的に触りたくないセラピスト女性も多いでしょう。
また、近年ではキャッシュレス化の拡大によって、現金を持ち歩かない消費者が増えています。
現金決済だけでは、従業員の利便性や集客効果といった面で弊害が発生します。
キャッシュレス決済（クレジットカード・電子マネー）
クレジットカードや電子マネーのキャッシュレス決済の普及が進んだことで、利用を希望するユーザーは増えています。
ここでは、キャッシュレス決済時の顧客側と店舗側のメリット・デメリットをくわしく解説します。
顧客側のメリット・デメリット
キャッシュレス決済最大のメリットは、以下のような利便性の高さです。
・現金を持ち歩く必要がない ・スムーズに支払いができる ・紛失・盗難の心配がない ・現金がない時でも利用できる ・ポイント付与や優待特典がある
キャッシュレス決済の利用者は年々増加し、もはや決済方法のトレンドとなっています。
その背景としては、
経済産業省が「キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にする」と閣議決定したからです。
実際、経済産業省によると、2023年のキャッシュレス決済比率は39.3%にのぼります。
キャッシュレス決済の内訳としては、クレジットカード利用者が83.5％を占めました。
利用者増加の要因としてはお得なポイント制度や優待特典のメリットがあるでしょう。
・店舗やブランドによっては対応していない ・ついつい無駄使いをしてしまう ・手数料がかかる場合がある ・決済履歴が残る
一方、メンズエステでは決済方法の導入ブランドにばらつきがあります。
また、店舗のHPで支払いを完結させる方式が目立ち始めていますが、一部のクレジットカードはオンライン決済に対応していません。
利用中の決済方法で支払いできない懸念は、ユーザーにとって大きなデメリットです。
しかし、キャッシュレス決済の浸透率が高い点には留意しておくべきでしょう。
店舗側のメリット・デメリット
キャッシュレス決済のメリットは、会計時のミスを防げる点です。
管理のしやすさから業務フローや人件費の削減もできるため、売上の向上にもつながるでしょう。
・客単価が上がる ・支払いがスピーディー ・会計ミスのリスクが低い ・現金管理の手間が減らせる ・訪日外国人観光客の利用が見込める ・紛失・盗難リスクの低減
また、留意しておきたいのは外国人観光客のインバウンド需要です。
アジアや欧米の経済国ではキャッシュレス決済がデフォルト。
さらに日本でもキャッシュレス化の気風が高まった影響で、現金を持たない消費者は増えています。
そのため、キャッシュレス決済の導入によって、新規顧客の開拓が見込めるのです。
・導入に費用や手間がかかる ・売上に対して加盟店の手数料が発生する ・売上が手元に入るまでに時間がかかる ・支払い方法の増加による対応の複雑化 ・決済端末に不具合やエラーが生じる懸念がある
キャッシュレス決済で問題化している決済手数料は、店舗にとって大きな負担です。
日本における国際ブランドカードの標準手数料率は3.24%と高めに設定されています。
とある事例では、月30万円もの決済手数料が発生した飲食店もあると言います。
売上に応じて手数料がかさむため、複数の決済方法を導入するほど利益を圧迫するでしょう。
加えて、振込までの日数や決済操作の教育コストにも注意する必要があります。
キャッシュレス決済は高い費用やキャッシュフローといったデメリットへの意識が必要なのです。
キャッシュレス決済の導入方法は2通り
キャッシュレス決済の導入は業務負担の軽減や集客に効果的です。
また、顧客の多くはキャッシュレス化の波にあわせて、現金を持たない方向へシフトしています。
利用者の間口を広げるためにも、キャッシュレス決済への対応は急務。
本章では、キャッシュレス決済導入を検討しているオーナー向けに、2種類の導入方法を提案します。
事業者と直接契約する
ひとつめが事業者と直接契約する方法です。
クレジットカード会社や電子マネーブランドとの加盟店契約で、キャッシュレス決済が導入できます。
導入には初期費用が必要で、決済手段ごとに月額固定費や手数料、通信費がかかります。
また、事業者ごと個別に契約する手間があるでしょう。
締め日や振込日も異なるため、導入する決済方法が多いほど管理タスクが発生します。
直接契約する場合は、常にコストへ気を払わなくてはいけません。
決済代行会社と契約する
決済代行会社を通した契約はメンズエステ経営におすすめです。
決済代行会社を選ぶポイントは以下の通り。
・希望する決済手段への対応の有無
・入金サイクルの短さ
・付加サービスの充実度
・導入までの日数
決済代行会社を通せば費用支払いの手間が一元化されます。
それに伴い業務工数が削減できるため、各決済方法の効率的な運用が可能です。
さらに代行会社によって、販売実績管理や顧客管理といった経営に有利なサービスが提供されています。
セキュリティ対策やシステム運用のサポートも手厚く受けられるでしょう。
初期費用無料、諸経費込みで月額固定費を設定されているケースもあり、コストが抑えやすいのもポイント。
また、インバウンド集客にはクレジットカード決済の導入が必須です。
韓国や香港といったアジア圏ではクレジットカード決済が主流のため、ユーザーニーズを満たせるからです。
懸念点のひとつとして、決済代行会社が煩雑な作業を引き受けてくれる手間賃が発生します。
ただ、個人で各種決済会社と契約するよりも上手く手数料の調整をしてくれる場合もあり、一概に直接契約より高くなるわけではありません。
以上を踏まえても、決済代行会社は複数のブランドに対応しているため、選択肢として優れています。
メンズエステ対応の決済代行業者2選
メンズエステ店に対応しているクレジットカードの決済代行業者2選をご紹介します。
Smart Payment(スマートペイメント)
『Smart Payment(スマートペイメント)』は決済手数料3.9％と非常に低コストです。
4つのクレジットカード決済方法と後払い決済を用意しており、不正利用リスクが低いのも魅力です。
店舗型・無店舗型のメンズエステでも利用できるため、利便性は高いでしょう。
【Smart Payment(スマートペイメント)で可能な決済手段】
リンク決済 ：加盟店HPのリンクをタップして決済
SMS決済 ：顧客の電話番号にSMSを送信し、URLから決済
QR決済 ：QRコードの表示・読み取りで決済
直接決済 ：クレジットカードの現物で決済
後払い決済 ：決済手数料が不要、即日導入可能
リンク決済 ：加盟店HPのリンクをタップして決済SMS決済 ：顧客の電話番号にSMSを送信し、URLから決済QR決済 ：QRコードの表示・読み取りで決済直接決済 ：クレジットカードの現物で決済後払い決済 ：決済手数料が不要、即日導入可能
また、毎日決済金の清算が可能で、キャッシュフローが短いのも特徴と言えます。
以下は対応クレジットカードブランドと入金スパン別の決済手数料を表にしたものです。
| 月1回＆月2回支払い | 週1支払い | 毎日支払い | |
| VISA/MASTER | 3.9％ | 4.5％ | 5.0％ |
| AMEX/JCB | 4.4％ | 5.0％ | 5.5％ |
24時間電話サポートも行っているため、夜間も対応してもらえます。
メンズエステ経営に強い決済代行業者と言えるでしょう。
Star Payment
『Star Payment』は導入実績12,000店舗を誇る決済代行業者です。
独自のサーバー経由で決済できるため、セキュリティ対策に優れ、信頼性が高いと言えます。
また、入金スパンは月2回の15日サイクルと短めの設定です。
対応ブランドは3大国際ブランドに加え、AMEX、DinersClub、その他提携カードなど。
決済手数料は10％ですが、相応の使いやすさがあるのも魅力です。
パソコンやタブレット、スマートフォンからの決済が可能で、決済端末が不要なメリットがあります。
導入まで最短1営業日となっているため、初めてのキャッシュレス決済導入にも向いているでしょう。
まとめ：メンズエステの決済方法は現金に加えてキャッシュレス決済の導入がマスト
メンズエステの決済方法は現金、クレジットカード、電子マネーの3種類です。
メンズエステ業界もキャッシュレス化の波を受け、現金を持たない顧客が多く訪れています。
顧客が決済方法のしやすさで店舗を選ぶ可能性もあり、キャッシュレス決済の導入はマスト。
ユーザーニーズを満たせば、高い集客効果や売上の向上も見込めるでしょう。
注意点として、キャッシュレス決済にはキャッシュフローや高い手数料といったデメリットもあります。
しかし決済代行業者を通せば費用管理の手間が減るため、デメリットも十分カバーできるでしょう。
メンズエステ経営をより円滑に進めるには、キャッシュレス決済の導入がおすすめです。
メンズエステ経営ナビでは、様々なお問い合わせを受け付けております。メンズエステの経営や新店舗の開業、集客/求人サイトへの広告掲載、その他どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
