メンズエステはセラピストの在籍人数・質が売上に直接関わります。
しかし競合が多く離職率も高いメンズエステ業界では人材確保が難しく、集客以前の問題になってしまうお店も少なくありません。
そこで今回は、メンズエステ求人のポイントとセラピストの採用基準を解説します。
求人のポイントを押さえて、採用の効率を高めましょう。
主なセラピストの求人方法3選
セラピストの求人方法を3つご紹介します。
効率よく求人を行うための手段を把握して、取り入れてみてください。
1.店舗公式HPでの求人募集
お店の公式HP内での求人募集は、主流な方法のひとつです。
セラピスト志望の女性の中には、近場のメンズエステ店を検索して店舗情報を閲覧する人もいます。
その際に公式HPが整備されていて良い印象を与えられれば、応募に繋がる可能性も十分に考えられるでしょう。
そのため導線として公式HP内で求人募集を促しておくことで、応募率アップに繋げられます。
応募意欲の高い女性を取りこぼしてしまってはもったいないので、公式HPがあるなら求人募集の掲載を忘れないようにしましょう。
2.メンズエステ求人サイトでの広告掲載
メンズエステの求人サイトでの広告掲載も有効な手段です。
メンズエステの求人だけが掲載されている専門サイトは、セラピスト志望の求職者のみが閲覧するため応募者を効率的に集められます。
また有名な求人サイトであれば応募者も安心でき、アクティブユーザーも多いので応募者数アップが見込めます。
掲載の依頼先としては、大手や検索上位に表示されるサイトがおすすめです。予算が限られている場合は、特に求人効果の高いサイトに絞ると良いでしょう。
詳しい方法については下記記事で解説していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
3.SNSを活用した求人募集
お店の公式SNSアカウントを作成し、求人情報を発信するのも効果的です。
SNSを活用した求人募集は費用がかからないため、行っているメンズエステ店は少なくありません。
それにコメントやDMで手軽にやり取りをできたり、投稿を見れば応募者の人となりを事前に把握できたりするというメリットもあります。。
ただSNSアカウント自体の知名度が低かったりフォロワーが少なかったりすると、拡散力が見込めず応募に繋がりづらいというデメリットも。
まずはフォロワーの獲得や公式HPへのリンク設置といった施策で、拡散力アップを目指しましょう。
詳しい方法については以下で解説していますので、ぜひ併せてチェックしてみてください。
求人を成功させるポイント
求人は実際に人材が定着しないと意味がありません。
成功させるポイントを押さえ、人材を効率的に確保しましょう。
待遇を見直す
待遇を魅力的なものに見直せば、応募者数や定着率アップが見込めます。
メンズエステは競合店が数多く存在するため、求人募集においても他店より選ばれる魅力的な待遇を設けて差別化を図らなければなりません。
託児所や柔軟性のある勤務体系など、求職者の女性にとってメリットとなる条件を設定しましょう。
また同じエリアの競合店の待遇を把握し、より魅力的な待遇を導入するというのも有効です。
求人の募集文を工夫する
求人の募集文を工夫するのも、求人成功には必須です。
募集文が粗悪だと求職者に魅力が伝わらず、応募をためらう人も出てきてしまいます。
分かりやすい文章や具体的な文章、魅力溢れるキャッチコピーなどを積極的に掲載し、応募に繋げましょう。
自店での考案が難しいようであれば、求人サイトの運営元に委託できる場合もありますので利用してみるのも手です。
採用基準を設ける
採用基準を設けるのも、求人成功の大切な要素です。
採用基準とは、雇う上で必要なスキル・経験などの基準を指します。
採用基準を設ければスムーズに人材を見極めながら採用活動を進められるため、求人～採用までのフローの効率化を図れます。
セラピストとして問題なく働けそうか、自店のコンセプト・業態に合っているかという基準を設けることでミスマッチを防げる確率が高まるはずです。
自店に最も適した採用基準を設定して、採用を成功しやすくしましょう。
バックレ対策をする
メンズエステの面接はバックレられてしまうケースもかなり多いので、バックレ対策も重要なポイントのひとつです。
面接をバックレられてしまうと、採用にかけた手間や時間が無駄になってしまいます。それに採用活動が上手く進まないため、いつまで経っても人は集まりません。
応募者は「時間が空いて気が変わった」「他に良いお店を見つけた」など些細な理由で突如としてバックレます。
なるべくスピード感のある対応をしたり、応対時に不快な態度を取ったりしないようにして対策を行いましょう。
セラピストの採用基準は6つ
セラピストの面接の際には、設定しておきたい採用基準が大きく6つあります。
効率よく人材を採用して定着させるためにも、最低限以下の項目は押さえておきましょう。
一般常識がある
一般常識があるかは、セラピストにとっては重要な要素のひとつです。
接客業である以上、お客様に不快感を与えない最低限の常識は必要不可欠です。
特に言葉遣いや礼儀正しさは当然ながら、遅刻・欠勤をしない、身だしなみに清潔感があるといった点はしっかりチェックしましょう。
予約が入っているのに遅刻や欠勤をされてしまえば、顧客離れに繋がってしまいます。
また身だしなみが整っていないと「清潔感がない」「だらしがなくちゃんと施術してくれなさそう」といったお客様に悪い印象を与えかねません。
お店自体のイメージ低下を防ぐためにも、一般常識があるかというのは基準に設けておくべきです。
仕事に対する意欲が充分にある
セラピストの仕事に意欲があるかどうかは、大切にしておきたい採用基準です。
仕事に対してポジティブだと、意欲的にサービスの質の向上に取り組んでくれたり出勤日数を増やしてくれたりします。
それに店舗運営や新人教育などに取り組んでくれる場合も。結果的に様々な面でお店に貢献してくれます。
反対に意欲のない人を採用してしまうとすぐに辞められてしまうのはもちろん、やる気のない接客でお客様に悪い印象を与える結果になりかねません。
仕事に対しての応募者の意欲や、質問に対する受け答えで推しはかれるはずです。様々な質問をして、面接に臨む姿勢や受け答えを見ておきましょう。
頑張って稼ごうと努力する意欲のある子は、積極的に採用すべきだと言えます。
コンセプトに合っている
お店のコンセプトに合っているかどうかも、大切なポイントのひとつです。
お店選びの際にコンセプトを重視するお客様も少なくありません。
例えば大人っぽいコンセプトのお店ならすらっとした美人な人、可愛い系ならほんわかしたタイプを雇うべきです。
そのため年齢や容姿、スタイルなどがお店のイメージに合わないセラピストばかりが在籍していると、顧客離れを招きます。
応募者のルックスや雰囲気がコンセプトに合っているかどうかは、面接時にしっかりと見極めましょう。
レスポンスが早い
メッセージへのレスポンスが早いかどうかも採用において見ておくべきです。
採用にあたって応募者と連絡を交わす機会は何度かあるため、しっかりとチェックしておきましょう。
連絡が早い人は、入店後もシフト調整や欠勤連絡といったやり取りがスムーズだと予想できます。
反対にレスポンスが遅いセラピストは効率的な店舗運営の妨げとなるため、避けたほうが無難です。
身だしなみを整えている
身だしなみが整っているかどうかは、必ず見ておくべきポイントです。
メンズエステは接客業で、なおかつマッサージをするお仕事です。
身だしなみが整っていないセラピストは、お客様から悪い印象を持たれてしまい顧客離れに繋がってしまいます。
面接時の服装や髪型で普段からしっかり身だしなみを整えているかは判断できるので、厳しくチェックしましょう。
問題なくコミュニケーションが取れる
問題なくコミュニケーションが取れるかどうかも、見逃せないポイントのひとつです。
セラピストの仕事は接客業ですので、お客様と問題なく話せるコミュニケーション能力が求められます。
加えてセラピストとの会話が目的でお店を訪れるお客様も少なくないです。
コミュニケーション不足が顧客離れに繋がる場合もあります。
またコミュニケーション能力は従業員同士の意思疎通にも必要なため、店舗運営に支障をきたす可能性もあるでしょう。
面接時に、最低限の受け答えができるかどうかはチェックしてください。
面接でするべき質問
面接で実際にするべき質問をまとめました。
最低限の項目のみ紹介しておりますので、ぜひ面接に取り入れてみてください。
志望動機
志望動機はしっかりヒアリングしましょう。
志望動機を聞けばやる気や人柄はもちろん、志望度の高さや本入店してくれるかどうかをある程度判断できます。
なぜセラピストを志望したのか、数あるメンズエステのうちなぜ自店を選んだのかといった質問をすると良いでしょう。
志望動機は応募者を様々な観点から推しはかれる、採用側にとってもメリットのある質問です。
通勤時間
自宅から店舗までの通勤時間は、聞いておきたい項目のひとつです。
通勤の所要時間が分かれば、どれだけのペースで出勤してくれるのかといった大体の勤務目安が見えてきます。
家から近ければ人が足りていない時に出勤してくれる可能性も上がりますし、通勤時間を理由に退職する懸念もなくなります。
逆に通勤時間が長い場合はセラピストの負担となり働くモチベーションに関わるので、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。
稼ぎたい理由や金額
セラピストを希望する理由や、具体的に稼ぎたい金額をヒアリングするのは大切です。
稼ぐ目的が見えていたり、目標金額が決まっている人は意欲的に働いてくれる可能性が高い傾向です。
勤務期間もある程度判断できるため、早期離職しそうな人材かを見極められるかもしれません。
また1か月で仮性ぎたい金額をヒアリングすれば、勤務シフトのイメージもつきやすくなります。
勤務日数・時間の希望
どれぐらいの頻度や勤務時間を希望しているかは、必ず確認が必要です。
なるべくたくさんシフトに入れる人のほうが店舗を回しやすくなるため、積極採用しておいて損はありません。
月1回入れる人が10人よりも、週に数回入れる人が1人いるほうが安定して営業できて売上に繋がります。
なるべく細かく、週や月単位の勤務可能日数と希望勤務時間を確認しておきましょう。
職歴
職歴の確認も忘れてはいけません。
セラピストの面接では履歴書不要なケースがほとんどなので、詳細については口頭での確認が必須です。
セラピスト経験があるのかどうかをはじめ、接客スキルや対人スキルがあるのかどうかは職歴である程度判断できます。
入店後の活躍見込みを職歴である程度判断して、有望な人材を採用するようにしましょう。
対応できる施術・オプション・施術着
施術・オプション・施術着など、サービスはどこまで対応できるかを確認しておくのもおすすめです。
お店のコンセプトも踏まえて、お客様のニーズを満たすためには対応できる人材が必要。応募者がどれだけ対応できるかは、確認しておきたいポイントです。
また対応範囲が広いセラピストは顧客満足度が高く、リピートが期待できるというメリットもあります。
入店後に対応不可と言われてしまえば、当然採用の時間が無駄になってしまいます。
お店のコンセプトを維持するためにも、施術・オプション・施術着の対応については事前に確認しましょう。
顔出しの対応可否
お店のホームページへの顔出し可否も、事前にヒアリングしておくと良いでしょう。
お客様はセラピストの容姿をもとに来店する場合が多いため、一切の顔出しができない人材を採用するかは経営のうえで判断が必要でしょう。
セラピストの写真は口元や目元を隠した状態での掲載がほとんどなので、実際の掲載写真を見せて問題ないかどうか回答してもらうのがおすすめです。
採用してから「顔出しはできない」と言われてしまうと、売上への影響も考えられます。
お互いにギャップが発生しないよう、あらかじめ認識を擦り合わせておきましょう。
SNSの運用について
SNS運用経験の有無も確認しておきましょう。
もし自店で集客のためにセラピストにSNSを運用してもらっているなら、運用経験者を採用して損はありません。
運用経験があればそもそも使い方を教えずに済みますし、積極的な投稿が見込めますのでかなり効率的です。
特にメンズエステの集客ではX（旧：Twitter）やInstagramは主流ですので、この2つについては運用経験を確認するのがおすすめです。
プライベートのSNS利用経験でも問題はないので、運用に抵抗があるかないかは確認が必要です。
面接の際に注意すること
面接時に注意しておきたいポイントをまとめました。
せっかくの応募者を逃すきっかけにもなりかねないので、必ず心得ておきましょう。
必ず年齢確認をする
年齢確認は必ず行ってください。
深夜営業を行っているお店もあることから、メンズエステでは18歳未満・高校生を働かせないのが基本です。
万が一法律に抵触する年齢の人を雇ってしまうと、摘発のリスクがあり危険です。
また摘発を受ければ、逮捕やお店の廃業というあまりにも大きなリスクを背負うおそれもあります。
なお自己申告や見た目だけでの判断は絶対に避けましょう。
運転免許証やパスポートなどの顔写真付きの身分証明書を提出してもらい、実年齢をきちんと確認するのはマストです。
悪印象を与えないように応対する
面接時に悪印象を与えないように振る舞うよう心がけましょう。
面接ではスタッフが応募者を採用するか見極めますが、逆もまたしかりです。
応対してくれるスタッフを通して、応募者はこのお店で働いてよいかを検討しています。
したがって応募者の流出を防ぐためにも、信頼獲得に繋がるような真摯な対応を心がけましょう。
例えば、応募者の質問や不安に耳を傾けて真剣に向き合う姿勢です。
悪印象を与えないように応対しつつ、不安を取り除いてあげられるとベストでしょう。
業務内容や待遇等は忘れずに伝える
入店後の具体的な業務内容や待遇は、面接時に伝えるようにしましょう。
応募者にとっては最も重要な項目ですが、なかなか自発的には聞きにくい部分もあります。
そのため、こちらから率先して説明してあげると親切です。
お給料やバック率はもちろん、業務時の服装や施術内容、福利厚生などをできるだけ具体的に説明すれば、応募者も入店時のイメージが付きやすくなるはずです。
面接時にしっかりと説明すると応募者からの信頼を得られ、入店率にも大きく差が出るはずです。
採用基準に達しているかチェックする
そもそもの採用基準に達している人材かどうかは、しっかりチェックしましょう。
上述したお店によって設定する採用基準に沿った人材であれば、即戦力として活躍できる可能性が高いです。
入店後にミスマッチが起これば早期離職を招いたり顧客離れに繋がったりしてしまうので、面接時に確認が必要なのです。
本記事内『セラピストの採用基準は6つ』で取り挙げた採用基準を、面接時にチェックするのをおすすめします。
まとめ：ポイントを押さえてメンズエステ求人を成功させよう
離職率も高く競合が多いメンズエステ業界において、求人は大きな課題です。求人がうまくいかず、廃業してしまったというお店も少なくありません。
求人がうまくいっていないなら、早急に見直しや改善が必要です。
求人を成功させるためにも、より効果的な求人方法を取り入れるべきでしょう。ぜひ本記事で紹介している求人のポイントや採用基準の設定を参考にしてみてください。
