メンズエステ経営において、「割引施策」は非常に身近でありながら、使い方次第で結果が大きく変わる施策のひとつです。
集客が落ちたとき、新人セラピストが入ったとき、平日の稼働率が悪いときや、ドタキャンが発生したとき…。多くの店舗が、何らかの形で割引を検討した経験があるのではないでしょうか。
一方で、「割引を出したけどリピーターにつながらない」「安さだけで選ばれるお店になってしまった」といった悩みを抱える経営者も少なくありません。
実は、割引施策には新規獲得向け・リピート促進向け・稼働率改善向けなど、それぞれ明確な役割があり、さらに他の施策と組み合わせることで効果を最大化できます。
本記事では、メンズエステで実際によく使われている割引施策を整理し、それぞれの目的と相性の良い施策を解説していきます。
「とりあえず割引」から卒業し、売上とリピートにつながる割引施策を選ぶためのヒントとして、ぜひ参考にしてください。
メンズエステ経営で活用したい割引施策まとめ
割引施策は、メンズエステ経営において集客・リピート・稼働率改善など、さまざまな場面で活用できる施策です。
ただし、闇雲に割引を行うと「安さ目当てのお客様」ばかりが増えてしまうため、目的に応じて使い分けることが重要になります。
ここでは、実際に多くの店舗で使われている割引施策を、分かりやすく整理して紹介します。
リピーター割引
リピーター割引は、複数回お店を利用してくれたお客様に向けた施策です。
新規集客はもちろん重要ですが、安定した売上を作るためには、一定数のリピーターを抱えることが欠かせません。
リピーターのお客様は、来店回数が増えるにつれて店舗やセラピストへの理解度が高まり、満足度が安定しやすくなります。
また、SNSで感想を投稿したり、セラピストの投稿を拡散してくれたりと、自然な形で宣伝役になってくれるケースも少なくありません。
相性の良い施策
- 新人研修モニター
- 次回指名料割引
新人研修モニターと組み合わせることで、「お得なら新人でも試してみよう」という心理が働きやすくなります。
新人セラピストは経験を積むことができ、店舗側は育成と集客を同時に進めることができます。
次回指名料割引と組み合わせた場合は、店舗への再来店とセラピスト指名の両方を後押しできます。
結果として、リピーターが固定客へと育ちやすくなります。
次回指名料割引
お客様が次回お店を利用をする時に、指名料が割引になる施策です。
今回ではなく「次回」割引になるということがポイントで、せっかくだから次回も訪れなければもったいないという気持ちが芽生え、再来店に繋げることができます。
また、指名料負担がないことにより来店のハードルが下がり、「普段指名しないセラピストを試してみよう」という動きが生まれやすくなります。
そうすることで、複数のセラピストの本指名獲得のためのチャンスを広げることができるだけでなく、固定ファンを作りやすくすることができます。
相性の良い施策
- リピーター割引
- オプション割引
リピーター割引と組み合わせることで、来店頻度と指名率の両方を高めることができます。
オプション割引と組み合わせた場合は、施術体験の満足度が上がり、「次も同じ組み合わせで利用したい」という記憶が残りやすくなります。
オプション割引
オプション割引は、オプションの追加料金を割引する施策です。
他店舗と迷っている場合、オプション追加料の割引を来店動機として自店舗を選択してもらえる決め手になることがあります。
また、一つのオプションを割引にすることで金銭的・心理的な余裕が生まれ、「他のオプションも追加しよう!」と
客単価アップにつながるケースもあります。
自店舗と他店舗の差別化を図り「選ばれる理由」を作るためにおすすめの施策です。
相性の良い施策
- 次回指名料割引
特にコスチューム系オプションの場合、「次回はこの衣装でお願いしたい」という気持ちが再来店の動機になります。
次回指名料割引と組み合わせることで、指名と再来店の両方につなげることができます。
新人割引
新人割引は、新しく入店したセラピストを指名したお客様に向けた割引施策です。
「今だけ」「新人のうちに」という限定感が働き、新人セラピストの本指名獲得につながりやすいのが特徴です。
早い段階で指名が増えることで、セラピストのモチベーション維持や早期退店防止にも効果があります。
相性の良い施策
- リピーター割引
リピーターのお客様は店舗への信頼があるため、新人セラピストにも安心して入ってもらいやすい傾向があります。
新人割引と組み合わせることで、新人育成とリピーター満足度の両立が可能になります。
曜日限定割引
曜日限定割引は、特定の曜日を割引価格に設定する施策です。
来店が少ない曜日の救済策としてはもちろん、逆に繁忙日を分散させる目的でも活用できます。
問い合わせが集中し、セラピスト不足でお断りが続くと、リピーターを逃す原因にもなります。
ある程度、曜日ごとの来店状況が見えてきた段階で導入するのがおすすめです。
相性の良い施策
- エリア限定割引(出張型)
曜日とエリアを掛け合わせることで特別感が生まれ、「この条件なら行こう」と判断してもらいやすくなります。
ゲリラ割引
お客様のドタキャンなどで突然予約枠に空きが出てしまったり、悪天候などで来店者数の少ない日に利用枠の補填に入ってくれたお客様に割引を行う施策です。
ドタキャンが起きることでお店の売上が下がるだけでなく、せっかく出勤してくれていたセラピストのモチベーションの低下にも繋がります。
このようなことを防ぐため、補填としておすすめの施策です。
相性の良い施策
- 次回使えるクーポン (割引系ではなく、オプション無料など付加系のクーポン)
その場限りで終わらせず、次回の来店理由をセットで渡すことで、リピートにつなげることができます。
雨の日/雪の日 限定割引
客足が落ちやすい「雨の日」や「雪の日」限定で割引を行う施策です。
足元の悪い中来店してくれるお客様は貴重です。「こんな天気だけど来てよかった」と思ってもらい、次回の雨の日の来店に繋げることが重要です。
相性の良い施策
- 次回使えるクーポン
次回の来店動機を作ることで、天候に左右されにくい固定客の育成につながります。
紹介割
リピーターのお客様が新しくお客様を紹介してくれた際に、紹介してくれた方に割引をする施策です。
リピーターのお客様の再来店と、新規のお客様を増やすこと両方を同時に叶えることができます。
紹介者にメリットがあることで、「よし!ガンガン紹介するぞ」とやる気になってくれるお客様が増え、ファンコミュニティや有志の応援団のような「勝手に宣伝をしてくれる」存在を作ることに繋がります。
相性の良い施策
- 次回指名料割引
- 紹介された側への割引
紹介する側とされる側の両方にメリットを持たせることで、紹介が自然に生まれやすくなります。
団体割引
団体での利用客を割引する施策です。
新規のお客様が一人では行きづらいなどのハードルを下げることはもちろん、リピーターのお客様が友人や会社の同僚など新規客を連れてくるきっかけにもなります。
相性の良い施策
- 次回指名料割引
- 紹介割
- 紹介された側への割引
リピーターが新規客を連れてきやすくなり、固定客の拡大につながります。
エリア限定割引
エリア限定割引は出張メンズエステ向けの施策で、指定したエリアへの出張費や指名料、オプションなどを割引する施策です。
新規のお客様やリピーターがあまり獲得できていない特定の地域におけるお客様の獲得・増加に繋げることができます。
相性の良い施策
- 曜日限定割引
「曜日」×「エリア」で二つの条件を付与することで、より特別感が生まれ、「この機会を逃したくない」という気持ちにさせ、来店に繋げることができる。
イベント割引
イベント割引は、クリスマスやハロウィンなどのイベント時に行う施策です。
当日だけでなく期間を決めて行うことで、繁忙になりやすい日を分散させるだけでなく、その期間だけの特別感を演出することができます。
一年間でそのシーズンだけのお楽しみだということをアピールすることが大切です。
お正月/節分/バレンタイン/ひな祭り/春休み/エイプリルフール/GW/夏休み/お盆/ハロウィン/クリスマス/冬休み/年末/その他祝日
イベントに応じて様々な要素を盛り込むことで、さらなる特別感の演出につなげましょう。
相性の良い施策
- イベント限定衣装
- お菓子やノベルティのプレゼント
「安かった」だけでなく、「楽しかった」という記憶を残すことが、次の来店につながります。
割引施策はSNSと組み合わせることで効果絶大!
割引施策は、広告サイトや店頭だけで完結させるのではなく、SNSと組み合わせて発信することで、より大きな効果を発揮します。
SNSを活用した割引告知は、単なる「安くなる情報」ではなく、お客様との接点を作るきっかけとして非常に有効です。
来店・再来店のきっかけを作れる
- 本日限定割引
- SNSフォロワー限定クーポン
- ストーリーを見た人だけ対象
このように、SNSを見ていること自体が条件になる割引を設けることで、お客様に「チェックしてみようかな」「今行こうかな」という行動を促すことができます。
特にゲリラ割引や雨の日割引など、タイミングが重要な施策ほどSNSとの相性は抜群です。
SNSでしか得られない情報が“習慣化”につながる
割引情報を「SNSでしか告知しない」という形にすることで、お客様は自然と店舗やセラピストのSNSを頻繁にチェックするようになります。
これは単なる割引告知にとどまらず、
- 出勤情報
- 新人セラピストの紹介
- イベント告知
といった情報も一緒に目に入るようになり、来店のチャンスを増やす導線作りにもつながります。
割引をきっかけに“関係性”を作る
SNS上で割引情報を発信することで、「いいね」「リポスト」「ストーリー閲覧」などのアクションが生まれ、お客様との距離を自然に縮めることができます。
何度も目にするうちに「このお店、よく見るな」「このセラピスト、気になるな」と感じてもらえるようになり、割引が“最初の一歩”となってリピーター化につながるケースも少なくありません。
割引×SNSは“安売り”ではなく“導線設計”
SNSと組み合わせた割引施策の本質は、安くすることではなく、来店までの導線を作ることです。
広告サイトで店舗を知り、
SNSで情報を追い、
割引をきっかけに来店する。
この流れを作ることで、価格だけに依存しない、選ばれる店舗づくりにつなげることができます。

まとめ
割引施策は、短期的に集客数を伸ばすための「即効性のある手段」である一方、使い方を誤ると単価低下や価格目当ての顧客増加につながるリスクもあります。
重要なのは、「とりあえず安くする」のではなく、目的を明確にした上で割引を設計することです。
新規獲得なのか、リピート促進なのか、空き時間の稼働率改善なのか。目的によって選ぶべき割引施策は大きく異なります。
また、割引は広告媒体・集客導線とセットで考えることが欠かせません。
どれだけ良い割引内容を用意しても、そもそも見られていなければ意味がないためです。
割引施策はあくまで「手段」であり、最終的に目指すべきは安さではなく“選ばれる理由”を作ることです。
店舗のコンセプトやターゲットに合った割引施策を上手く活用し、安定した集客と売上につなげていきましょう。




