「未経験者大歓迎、無料講習あり!」
メンズエステにおけるセラピスト求人においては定番の文言ですが、この講習はセラピストによってはかなり重要なものとなります。
なぜならサービスの質向上のみならず、セラピストの「未経験でも本当にできるのか」という不安を解消できるものだからです。
この記事ではセラピストの講習について詳しく解説。
メンズエステ経営を成功に導くための研修カリキュラムや導入方法などを分かりやすくご説明します。
講習内容を充実したものにし、お店の売上につなげていきましょう!
目次
セラピスト研修を実施することによる経営への効果
メンズエステでは入店時の講習は必須項目といえます。
なぜなら講習がメンズエステ経営において4つの効果をもたらすからです。
リピーターの獲得
講習はリピーターの獲得につながります。
「売上の8割はリピーターが作る」という言葉があり、メンズエステの運営に限らず経営においてリピーターの獲得は必要不可欠。
メンズエステでリピーターを得るためには、セラピストの容姿やおもてなし力だけでなく技術力がカギになります。
リピーターを獲得し売上を伸ばしていくためにも、セラピストの技術力を高める講習が重要であることは明白でしょう。
セラピストの早期退店の防止
講習はセラピストの早期退店の防止としても機能します。
というのも講習によってお店のリピーターが増えれば、集客力が上がりセラピストのお給料の安定につながるからです。
それにセラピストのお給料は基本的には歩合制。
いくら店舗の待遇や環境が良くとも、自分が稼げなければ退店してしまうのは言うまでもありません。
セラピストがいなければメンズエステでは売上が絶たず、閉店もやむを得ない状況となってしまうでしょう。
講習を設けるだけでも退店率を抑えられる可能性はグンと高まるだけでなく、セラピストの意識を高めたり、リピーターを獲得できたり、モチベーションにも大いに貢献してくれます。
求人応募数の増加
講習は求人応募数が増加する可能性を秘めています。
未経験者を歓迎する傾向にあるメンズエステ業界では、一定数の求職者が「本当に未経験でも大丈夫なのか」という不安を抱えています。
充実した講習があるお店なら、求職者も「安心して身を預けられる職場」として応募数は増えることが予想できます。
応募数を増やして在籍数、出勤数を安定させることは顧客にとって予約が入れやすいことを意味し、新規顧客やリピート意欲の高いユーザーの獲得が見込めるでしょう。
摘発への対策
講習は摘発への対策になります。
メンズエステではリラクゼーションを目的としていますが、禁じられている性サービスの提供を一定数のセラピストがしてしまっているというのが現状です。
そこで業界のルールを講習で教え込み、風俗エステとメンズエステの違いをセラピストが把握すれば摘発のリスクを軽減できるはずです。
メンズエステ店の研修内容
メンズエステ店での講習は「座学研修」と「技術研修」があります。
座学研修と技術研修では研修内容に差がありますので、ここで確認しておきましょう。
座学研修
座学研修では業界の概要、お店のことを指導する内容が好ましいとされています。
詳しい内容は以下の通りです。
- メンズエステとは
- メンズエステを利用する男性が求めているもの
- メンズエステ店のコンセプト
- メンズエステ店のコンセプトやオプションなど
- メンズエステで働くにあたってのNG行為
特に業界のルールは念入りに指導しておくべきでしょう。
なぜならセラピストがNG行為をはたらき、警察に目を付けられて摘発される可能性が否めないからです。
セラピストのNG行為は故意だけでなく、知識不足によってユーザーからそそのかされておこなってしまうケースもしばしば。
そういったリスクから店舗・働く女性を守るためにも、業界のルールは座学でしっかり説明しておくべきです。
ただ座学は集中力を要するため、長くても1時間以内に抑えるようにしましょう。
技術研修
技術研修では、接客におけるポイントの指導をおこないます。
- 部屋の入退室方法
- 浴室や洗濯機、オイルなどの使い方
- 清掃や洗濯の仕方
- 接客のテクニック
- マッサージやトリートメントなどの施術方法
セラピストとしての立ち振る舞い方やマッサージの仕方が中心ですが、リピーター獲得の接客テクニックまで指導できるとセラピストからの好感度は上がります。
また技術研修においては、女性が指導するケースがほとんど。
というのも、男性ではセクハラ講習や趣味講習をされると捉えられかねないからです。
なお講師はすでに在籍しているセラピストに担当してもらうのが一般的ですが、外部から講師を招いているお店もあります。
【サンプル】メンズエステの研修カリキュラム
最近は求人でも研修の有無に加えて、「マニュアル完備」を謳っている傾向にあります。
人間誰しも一度で覚えるのは不可能。
そのため新人研修用のカリキュラム・マニュアルのデータをセラピストへ渡したり、紙に印刷して渡したりすると良いでしょう。
研修用のカリキュラムは以下のサンプルを参考に作成してみてくださいね。
【基本情報】
店名:○○
責任者:○○
緊急連絡先:○○○-○○○-○○○○
【部屋の入退室時に確認すること】
・照明や音楽、空調を設定
・タオルの洗濯乾燥
・オイルやタオルなどの備品のセッティング
・ヒアリングシートや同意書の準備
【1.お客様の出迎えからマッサージ開始までの流れ】
①チャイムが鳴ったら「どうぞ」と返事をしてオートロックを解除(※オートロックの場合)
②再度チャイムは鳴ったら「こんにちは」と出迎えて部屋へ案内
③ご利用への感謝の言葉と履物を履くように促す
④荷物を荷物置き場へ、コートがあればハンガーにかける
⑤「お席におかけください」とソファへの着席を促す
⑥担当者名、コース、料金などを説明する。その際に「ご利用いただきありがとうございます。○○と申します。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」と挨拶
⑦飲み物をお出しして、カウンセリングシートや同意書の記入を促す
⑧カウンセリングシートや同意書の記入内容を確認して、利用料金を精算する
⑨お金を金庫や貴重品袋へ保管
⑩シャワーを浴びていただくために浴室へ案内する
⑪紙パンツ等を用意して、浴室のドアを閉める
⑫お客様がシャワーを浴びている間に、店舗への連絡やマッサージの準備などをおこなう
⑬お客様がシャワーを浴び終わったら、脱衣所から施術場へご案内
⑭うつ伏せになるよう促してマッサージ開始
【2.マッサージ終了からお客様ご帰宅までの流れ】
①マッサージが完了したらお客様の体を簡単にタオルで拭く
②シャワーを浴びていただくために浴室へご案内
③お客様がシャワーを浴びている間に、タオルの交換やマットのふき取りなどをおこなう
④お客様がシャワーを浴び終わったら脱衣所に向かい、再度お部屋へご案内してフリートーク
⑤終了時間を迎えたら上着の着用の手伝い、お荷物を持って玄関へ
⑥玄関でお礼の言葉を伝えて一礼
【3.お客様ご帰宅後から次の予約時間までの流れ】
①店舗連絡(施術完了や金額などの報告)
②洗濯機や乾燥機を回す
③浴室の掃除(髪の毛の回収や水滴のふき取りなど)
④備品の補充や準備(タオル、紙パンツ、歯ブラシ、オイルなど)
⑤マットの交換
⑥部屋の掃除
【トラブル発生時の対応】
・お客様がお怒りの場合→謝罪をおこない、それでも怒りが収まりそうでなければ責任者へ連絡
・身の危険を感じた時→責任者へ連絡、部屋から出るなど
・スカウトや引き抜きを受けた場合→退勤前に電話やチャットなどで責任者へ連絡
新人研修の際にも上記のようなマニュアルを用いて研修をおこなうと、新人セラピストも仕事内容を把握しやすくなりますよ。
メンズエステの研修(講習)の種類
メンズエステの講習は入店研修だけではなく、大きく分けて3種類あります。
全ての研修をおこなうことで、「手厚いサポート」を堂々と求人で謳えるうえにセラピストにも安心感を与えられるでしょう。
- メンズエステ業界とは
- お店のコンセプト・お店のルール
- 施術の基礎
- 接客スキルのいろは
- ルームの管理について
- 数種類の手業の伝授
- ロングコースや延長に対応する術
- 専門的なスキルの習得
- 美容に関する資格取得のための講習
- 心理学
特に定期研修はスキルの幅が広がることで指名率のアップが図れるだけでなく、退店防止策としても機能します。
もし外部研修を受けたいセラピストがいたら、費用はお店で負担するのが良いでしょう。費用を抑えたい場合は自店に外部講師を招くのも手です。
研修を導入することによって向上が見込めるセラピストのスキル
メンズエステの研修では以下のようなスキル向上が見込めます。
- マッサージ
- コミュニケーション
- ホスピタリティ
メンズエステにおいてユーザーが価値を感じるのはセラピストの質。
満足度を上げるのもセラピストのクオリティにかかっている、といっても過言ではありません。
そのためにも必要なのが講習です。
講習ではマッサージスキルやコミュニケーションのほか、満足度を上げる要ともいえる「ホスピタリティ」の向上が見込めます。
どのような気遣いをすれば良いのか、などが教えられれば自然とセラピストのリピート率が上がり、店舗の売上も右肩上がりとなるでしょう。
メンズエステ研修の導入の仕方・方法
メンズエステ研修の導入方法は大きく4つあります。
マッサージ施術動画を見てもらう
マッサージの施術動画で講習をおこなう手もあります。
動画のメリットは何度でも見返せる点。スキルに自信がないセラピストにとっても不安解消になるでしょう。
また時間も場所も選ばないため、事務所での受講も可能です。ルームを使わなくても講習できるから、その分自店の稼働数を上げられるのも利点と言えます。
ただセラピストが疑問をその場で解消できないので、「わからないところはなかったか」などアフターフォローは必要です。
経営者自身がおこなう
オーナーや店長がセラピスト経験者の場合は、自身で講習をおこなうのが良いでしょう。
「過去に意識したこと」「声かけの適切なタイミング」「満足度を上げる気遣い」など経験に基づいたものは特に説得力があります。
加えて自身で講習をおこなうため、コストを抑えられるのがメリットです。
在籍セラピストに依頼する
技術に定評があり、リピート率が高い在籍セラピストに依頼して新人研修をおこなうお店もあります。
現場で活きるスキルを直接伝授できるため、新人セラピストにとっては心強いでしょう。
また定期講習においても、在籍セラピストに依頼するケースがあります。
在籍セラピストなら融通が効き、なおかつ外部に依頼するよりも費用を抑えられるのは大きなメリットです。
外部講師に依頼する
費用はかさむものの、外部講師を招いて講習をするのも良いでしょう。
講習は高いスキルを得られるチャンス。定期的に招くと、セラピスト全体のサービスの質が向上します。
また外部講師を目的に合わせて呼ぶ、というお店もあります。
外部講師ごとで得意とする項目が異なるため、徹底的な下調べをしたうえで自店に招くか否かを判断してください。
メンズエステの研修・講習にまつわるQ&A
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メンズエステの講習についてよくある質問をまとめてみました!
- 店長(オーナー)である自分のメンズエステの知識に自信がない場合、講習はどのようにすれば良いですか?
- 自身に知識がなくても、基本的には外部講師を呼べば問題ありません。
もしセラピストの数が安定してきたら在籍セラピストに講師をお願いしても良いでしょう。 - 講習時間はどのくらいが妥当でしょうか?
- 人間の集中力は50~90分と言われているため、講習時間は座学60分、実技は90分以内におさめると良いでしょう。
なお集中力継続のためにも、講習の途中で5分~10分の休憩を挟んでください。 - 講習中もセラピストにお給料を渡すべきでしょうか?
- 講習中も基本的にはお給料は渡します。
特に新人の場合は研修が任意参加ではなく義務とみなされ、労働と同じ扱いになります。 お給料の設定はエリアの最低賃金以上でないと違法になる可能性も否めません。
ちなみに経験者の任意での研修参加は労働と見なされないため、お給料を支払う義務はなし。 しかし給与を渡したほうがセラピストのモチベーションが上がって、良い効果が得られるでしょう。
まとめ:メンズエステの講習が経営の成功のカギを握る!
メンズエステにおいて研修・講習は必要不可欠です。
なぜなら研修・講習をするだけで、お店にとって以下4つの大きなメリットが見込めるからです。
- リピーターの獲得
- セラピストの早期退店の防止
- 求人応募数の増加
- 摘発への対策
業界全体で未経験の受け入れを歓迎する傾向にあるとはいえ、お客様はセラピストの質でお店を評価します。
ユーザーの満足度をあげてリピートしてもらい売上を安定させるためにも、セラピストの講習実施がカギを握るといっても過言ではありません。
自店を守りながら売上を上げていきたいなら、メンズエステでの講習・研修を定期的に取り入れていきましょう。
なお講師は自身でも在籍セラピストでも外部講師でも可能。
目的に合わせた定期的な開催もできると、自店はさらに発展していくでしょう。
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