メンズエステを新規開業する場合、資金・人材・備品の調達や集客の確立など、準備は多岐にわたります。
開業に向けた準備の中でも、とくに重要なのが出店エリアの選定です。エリアの選定が不適切であると自店舗の認知に影響を与え、集客に悩まされるでしょう。
そこで今回は、メンズエステの新規出店に伴う立地選定の三大原則に加えて、東京で開業する際におすすめのエリアを5選ご紹介します。
メンズエステの出店における立地選定の三大原則
メンズエステの出店において、とくに新規開業のケースで重要なのが立地選定です。
まずは、おさらいとして立地選定の三大原則から確認していきましょう。
既に多くの競合が出店しているエリアは避ける
既に多くの競合が参入している、いわゆる“人気エリア”は顧客獲得の競争が激しいため、知名度で劣る新規店の出店には向きません。
人気エリアは、例えば博多であれば人参公園といった場所が挙げられます。競合対策に自信がある場合は別ですが、資力やリソースに余裕がなければ初手は競合が少ないエリアを選ぶべきでしょう。
意図的に競合を避けて出店すれば開業後の資力・体力を温存でき、短期間でのショートを防げます。箔が付く人気エリアへの参入は、1店舗目・2店舗目が軌道に乗ってからでも遅くありません。
エリアの需要予測は媒体の流入数を基にする
競合が少ないエリアの選定において、不安になるのが「需要の有無」ではないでしょうか。エリアの需要予測は、媒体の流入数を基に推測できます。
まず需要を自店舗の潜在顧客の多さと定義した場合、この需要は集客向けの広告媒体(いわゆるポータルサイト)における、エリアのアクセス数から判断可能です。
例えば、特定のエリアにおけるメンズエステ店一覧のページにアクセスが集中している場合、それだけ当該エリアの需要があると判断できます。競合の数と質に対する自店舗のサービス次第では、需要を独占できるかもしれません。
ただし多くの場合、媒体での流入数については非公開とされています。
『メンズエステ経営ナビ』では、ポータルサイトに関するさまざまなデータを提供可能です。メンズエステ系の媒体に関する情報を得たい方は、ぜひ一度お問い合わせください。
来訪者の属性を知りサービスとの相性を測る
エリア選定においては、地域の競合性・需要に加えて、訪れるユーザーの属性も把握しなければなりません。ユーザーの属性と自店舗のサービスを照らし合わせて、相性を測りましょう。
具体的には、対象となるエリアの駅から半径500m以内の来訪者について、傾向を掴みます。例えば「近くに学校がありファミリー層が中心」「ベッドタウンで駅周辺を歩くのはサラリーマンが殆ど」など、エリアによって差があるのです。
メンズエステはリラクゼーションのサービスであるため、基本的に“癒やし”を求める男性がターゲットとなります。駅周辺にターゲットとなる来訪者が多ければ、サービスとの相性が良いと言えるでしょう。
メンズエステの新規出店におすすめの立地条件をまとめると、下記の通りです。
- 競合他店が少ない
- 媒体での流入数が多い
- ターゲットとなる来訪者が多い
東京でのメンズエステ開業におすすめのエリア5選
先述した通り、新規出店におすすめの立地条件としては「①競合が少ない」「②媒体での流入数が多い」「③来訪者の属性と相性が良い」でした。
ここからは個々の指標について、①と②は集客媒体の『全国メンズエステランキング』の各データをもとに、③は人流データをもとにして定量化し、東京で具体的におすすめのエリアをご紹介します。
1.調布
2023年度の媒体月間掲載数:18~32店舗 エリアページの月間アクセス:東京全46エリア中3位(調布・千歳烏山が同一ページ)
媒体の月間掲載数18~32店舗は多く見えるかもしれませんが、エリアページの月間アクセス数は東京エリア3位と多く、飽和状態ではありません。
実際のところ、東京における人気エリアのひとつ「恵比寿」は、媒体上の掲載数が80店舗を超える月もあります。人気エリアに比べると「調布」の競合性は低く、出店の余地があります。
次は2024年2月の調布駅周辺(半径500m)における、利用ユーザーの属性をご紹介します。
年代・性別(平日) | 割合 |
10代以下・20代(男性) | 18.1% |
30代・40代(男性) | 18.1% |
50代・60代(男性) | 16.3% |
女性割合 | 47.5% |
時間帯(平日) | 来訪者数 |
24時~5時 | 141,157人 |
6時~11時 | 224,221人 |
12時~17時 | 242,125人 |
18時~23時 | 222,090人 |
ペルソナ中分類(平日) | 割合 |
社会人 | 41.3% |
富裕層 | 8.3% |
調布は駅周辺の来訪者が多く、深夜から早朝以外では6時間周期の各時間帯でコンスタントに20万人以上が訪れています。
また経済的に余裕があったり社会的地位が高かったりする富裕層(ニューリッチファミリー、ヤンエグファミリー、エグゼクティブ層)の比率も20%弱と高水準です。
上記のデータから鑑みると、一般的な大衆店に限らず高級店コンセプトのメンズエステを出店しても需要が見込めるでしょう。
なお今回は媒体上のデータとして『全国メンズエステランキング』を参考としていますが、中でも「調布・千歳烏山」エリアは本媒体において屈指のアクセスを誇るため、上位掲載によって反響が狙えます。
2.千歳烏山
2023年度の媒体月間掲載数:10~16店舗 エリアページの月間アクセス:東京全46エリア中3位(調布・千歳烏山が同一ページ)
「千歳烏山」は先般の「調布」と同水準の月間流入がありながら、月間掲載数は10~16店舗と少ないエリアです。競合性が低く、一定の需要が見込めます。
次は2024年2月の千歳烏山駅周辺(半径500m)における、利用ユーザーの属性をご紹介します。
年代・性別(平日) | 割合 |
10代以下・20代(男性) | 16.3% |
30代・40代(男性) | 19.8% |
50代・60代(男性) | 16.8% |
女性割合 | 47.1% |
時間帯(平日) | 来訪者数 |
24時~5時 | 134,480人 |
6時~11時 | 190,317人 |
12時~17時 | 158,620人 |
18時~23時 | 179,921人 |
ペルソナ中分類(平日) | 割合 |
社会人 | 33% |
富裕層 | 10% |
千歳烏山は調布に比べると駅周辺の来訪者が各時間帯で少なく、朝の通勤時間帯を除くと比較的人流が少ないという特徴を持ちます。
また富裕層の割合も調布に比べると約8%低く、高頻度で来店してくれるユーザーは少ないかもしれません。
ただし一定の媒体流入があり競合の少ないエリアであるため、仮に『全国メンズエステランキング』における上位プランを契約した場合は、相当数の反響が見込めます。
3.麻布十番
2023年度の媒体月間掲載数:23~29店舗 エリアページの月間アクセス:東京全46エリア中5位
麻布十番の月間掲載数は繫忙期でも30店舗を超えていないため、飽和状態ではありません。
むしろ注目するべきは閑散期であり、最少でも23店舗の掲載がある点から見て、年間を通じて掲載を続けている店舗が多いと推察できます。
次は2024年2月の麻布十番駅周辺(半径500m)における利用ユーザーの属性をご紹介します。
年代・性別(平日) | 割合 |
10代以下・20代(男性) | 12% |
30代・40代(男性) | 26.1% |
50代・60代(男性) | 22.9% |
女性割合 | 39% |
時間帯(平日) | 来訪者数 |
24時~5時 | 107,445人 |
6時~11時 | 173,179人 |
12時~17時 | 202,561人 |
18時~23時 | 172,922人 |
ペルソナ中分類(平日) | 割合 |
社会人 | 23.1% |
富裕層 | 9.7% |
麻布十番は、10代以下および20代の男性が10%台前半と他エリアに比べて少なく、年齢層は高めです。なおベッドタウンではないため通勤時間帯に人流が増えるという性質ではなく、正午から夕方頃にかけてピークを迎えます。
仮に麻布十番でメンズエステを出店する場合、人流のデータから見ると正午から夕方にかけてセラピストの出勤を多く確保するといった工夫が有効でしょう。
また「麻布十番 メンズエステ」の検索キーワードでは『全国メンズエステランキング』が上位ヒットするため、掲載によって相応の反響が狙えます。他の媒体としては『エステ魂』もSEOが強く、上位に位置するのでおすすめです。
4.江古田
2023年度の媒体月間掲載数:2~3店舗 エリアページの月間アクセス:東京全46エリア中4位(練馬・江古田が同一ページ)
江古田は媒体におけるエリアページのアクセス数に対して掲載店舗数が月間2~3店舗と少なく、サービスの需要に供給が不足しており出店の狙い目と言えます。
仮にアクセス数も少なければ「そもそも需要が低い」という判断になりますが、一定の流入がある点を鑑みると商機があるでしょう。
次は2024年2月の江古田駅周辺(半径500m)における、利用ユーザーの属性をご紹介します。
年代・性別(平日) | 割合 |
10代以下・20代(男性) | 15.5% |
30代・40代(男性) | 20.0% |
50代・60代(男性) | 17.8% |
女性割合 | 46.7% |
時間帯(平日) | 来訪者数 |
24時~5時 | 109,079人 |
6時~11時 | 132,278人 |
12時~17時 | 119,625人 |
18時~23時 | 128,737人 |
ペルソナ中分類(平日) | 割合 |
社会人 | 56.5% |
富裕層 | 9.1% |
他エリアと比べて、朝の出勤ラッシュと夜の帰宅ラッシュの時間帯で顕著に人流が増えます。加えて、ユーザーの属性は社会人が過半数以上と圧倒的に多く、ベッドタウンとしての側面が強いエリアです。
出店数が少ないためメンズエステというサービス自体の認知があまり進んでいない可能性もあり、潜在層に対するアプローチが求められるでしょう。
なお広告媒体の中でも『全国メンズエステランキング』はメンズエステ関連KWにおけるSEOが強く、「江古田 メンズエステ」の検索キーワードでも上位です。
ただし最近は『エステラブ』なども首位に迫ってきています。また『エステラブ』はドメイン配下にコラムのディレクトリを備え、エリア掛け合わせのKWに限らず、ハウツー系のKWで流入する顕在層にもアプローチできるのが強みです。
5.練馬
2023年度の媒体月間掲載数:29~36店舗 エリアページの月間アクセス:東京全46エリア中4位(練馬・江古田が同一ページ)
練馬は、他の4エリアに比べると月間掲載数が多いエリアです。エリアページのアクセス数も多く、一定の需要と供給でバランスが取れています。
また後述しますが、今回ご紹介する東京エリアでは最も人流が多いため、母数の観点から見ると出店の余地は十分にあるでしょう。
次は2024年2月の練馬駅周辺(半径500m)における、利用ユーザーの属性をご紹介します。
年代・性別(平日) | 割合 |
10代以下・20代(男性) | 13.9% |
30代・40代(男性) | 21.3% |
50代・60代(男性) | 18.3% |
女性割合 | 46.5% |
時間帯(平日) | 来訪者数 |
24時~5時 | 175,160人 |
6時~11時 | 298,483人 |
12時~17時 | 255,252人 |
18時~23時 | 275,198人 |
ペルソナ中分類(平日) | 割合 |
社会人 | 41.2% |
富裕層 | 17.7% |
練馬駅周期は深夜から早朝の時間帯を除き、6時間周期の各時間帯で常に20万人以上の来訪者を有する繫華街です。
他の4エリアに比べると競争率はやや高めであり、メンズエステで主なターゲットとなる社会人や富裕層の比率が多く、ポテンシャルは東京の人気エリアに準じます。
また集客に限らずセラピストの求人も同時に強化したいとお考えの店舗におすすめなのが『駅ちか人気!風俗ランキング』です。本媒体は契約時に並行して求人媒体『風俗求人 ココア』への掲載もできます。
先述した『エステラブ』と同様にSEOも首位に迫ってきており、ドメイン配下にコラムのディレクトリがあるため、顕在層に対するアプローチで反響の底上げを狙えるのが特徴です。
まとめ:メンズエステのおすすめ開業エリアは他にもある
メンズエステの出店における立地選定の三大原則から始まり、東京での開業におすすめのエリアを5選ご紹介いたしました。
今回は5選でしたが、実は東京のおすすめ開業エリアは他にもあり、また東京以外の地域についても狙い目はたくさんあります。
また記事でお伝えした各種数値に限らず他指標の詳しいデータもありますので、東京でメンズエステの新規出店をお考えの方はもちろん、他地域での開業を視野に入れている方も、ご興味がありましたらお問い合わせください。