メンズエステ体験入店のメリットや本入店に繋げるコツとは?体入荒らしの対策も解説

求人施策 経営ノウハウ

メンズエステには体験入店という制度があります。

体験入店は人材確保のための大切なステップで、応募者にとってもお店にとってもメリットがある取り組みです。

そこで今回は、メンズエステにおける体験入店のメリットや本入店に繋げるためのコツを詳しく解説します。

体験入店の導入を検討している方はもちろん、「体験入店から本入店に繋がらない」と悩んでいる経営者の方はぜひ参考にお役立てください。

目次

メンズエステにおける体験入店とは?

メンズエステにおける体験入店は、本入店前の試用期間を指します。

仕事内容や客層など入店してみてからでないと分かりづらい内部事情をセラピストに知ってもらえます。

期間はお店によって異なりますが、1日~数日程度が一般的です。

なお体験入店を本入店扱いしているお店もあり、給与やバック率を本採用時と同額にするケースも珍しくありません。

体験入店をしてもらうメリット

体験入店には、雇用する側にも様々なメリットがあります。以下でそれぞれ詳しく見ていきましょう。

本入店後の早期離職を防げる

体験入店を実施することで、本入店後の早期離職を防ぎやすくなります。

セラピスト志望の求職者にとって、体験入店はお店の内部事情を知れる貴重な機会。

実業務を通してセラピストの想像と入店後のギャップを埋めやすいため、本入店前にミスマッチを減らせるのです。

したがって定着率も向上しやすくなり、早期離職率を下げられるのです。

新人目当ての顧客を獲得できる

体験入店を行い新人を集められれば、新人目当ての顧客獲得に繋がります。

メンズエステでは、新人・素人を好む顧客も少なくありません。

そのためどんどん新しい人材を確保すれば、新人目当ての顧客を獲得でき売り上げアップに繋がります。

また体験入店のセラピストに「割引特典」を設けることで、格安利用目的の顧客獲得が見込めるでしょう。

体験入店の流れ

体験入店は、以下のような流れで進行します。

事前に把握してスムーズに稼働できるようにしましょう。

1.面接

応募があったら、日程を確定して面接を行います。

メンズエステの面接はリモートで行う場合もあれば、店舗や近くのカフェなどで行う場合もあります。

なおメンズエステでは、採用の場合は面接後にすぐ講習、体験入店するケースが一般的です。

応募者から体験入店の意思を確認したら、源氏名の決定やパネルの写真撮影をおこなってプロフィールを作成、体験入店の準備に入ります。

もし面接の時点でお店にそぐわない人材と判断した場合は、即日体入に移行せず後日に持ち越します。

2.講習

体験入店前に「講習」として、施術や接客の指導をします。

講習は既存のセラピストに任せるお店が多いですが、講習担当として外部の人を雇用するパターンもあります。

実技・口頭・マニュアル講習・DVD講習など、お店によって形式は様々です。

未経験者でもすぐに実践できるよう、スピーディーかつ丁寧に行われます。

3.体験入店

講習が完了したら、いよいよ本格的に体験入店です。

ホームページやSNSに体験入店の情報を掲載し、指名が入れば実際に施術に入ってもらいます。

体験入店の期間はお店によってまちまちですが、1日~数日程度が目安です。

4.体験終了後

体験入店が終了したら、本入店に向けての意思確認やシフト調整を行います。

この際にセラピストから質問や相談があれば、本入店してもらえるよう丁寧に応対しましょう。

本入店に合意してもらえたら、入店の手続きを正式に進めます。

なおシフト作成も見据えて、本入店後の正式な出勤スケジュールを合わせてヒアリングするのが基本です。

体験入店の人数を増やす方法

体験入店は人材を本入店に繋げ、定着させるための大切なステップです。

少しでも多くの人材を確保するためには、以下の方法を実践しましょう。

体験入店に特典を設ける

体験入店に特典を儲けると、応募希望者の増加が見込めます。

例えばコース料金を全額還元する「フルバック」や、施術をしなくても給与を払う「給与保証」などを設ければ、応募意欲を高められるでしょう。

しかし特典はほとんどのお店が取り入れているため、より応募希望者を増やすには他店との差別化が必須です。

高額のバック率や祝い金のように特典をなるべく豪華にしたり、募集ページに見やすく配置したりして対策しましょう。

面接と体験入店の実施期間を空けない

面接後、体験入店をなるべく早く行うのも大切です。

体験入店までの期間が空いてしまうと、人材が他店に流出しやすくなってしまいます。

メンズエステに限りませんが、新しい職場に入る前は誰もが不安を抱いています。

実際の業務の流れはもちろん、どんなお客さんが来るのかやスタッフやキャストとの人間関係などについて、分からないことだらけなのです。

なるべく早く体験入店を実施し不安を解消してあげると、お店に対しての安心と信頼も獲得できるでしょう。結果、本入店や定着にもつながりやすくなるかもしれません。

相手側の都合で期間が空くのは仕方ありませんが、お店側の都合で体験入店を遅らせるのはなるべく控えるべきです。

入店意欲が高い応募者にリソースを割く

なるべく入店意欲が高い応募者にリソースを割くのも重要です。

メンズエステはいわゆる「バックレ」の率が高く、軽い気持ちで途中辞退する人も少なくありません。

採用効率をアップさせるには、そもそも面接前から入店してくれそうな人材にのみ働きかける必要があります。

例えば連絡のレスポンスが早かったり、業界経験があったりする人は入店意欲や、やる気が見込めます。

こうした優先すべき人材に時間と労力を割けば、おのずと体験入店まで繋がる可能性が高くなります。さらに、本入店後も優秀な人材としての活躍が期待できるでしょう。

面接では親身に対応する

面接で応募者に親身になって対応すれば、体験入店に繋がりやすくなります。

体験入店は基本的に面接後に実施するため、採用担当者への印象によっては志望意欲を削がれて辞退されるおそれがあります。

反対に好印象を与えられれば、体験入店に進む可能性は増すでしょう。

応募者からの質問には真摯に回答し、柔和な雰囲気で和やかに面接を進めるのが重要です。

求人広告サイトに掲載して応募総数を増やす

メンズエステの求人広告サイトに掲載して、応募の母数を増やすのも大切なポイントのひとつです。

業界的に名の知れた大手を除き、求人は広告サイト経由のエントリーがメインですので、とくに新規店に関しては広告媒体に情報を掲載しないと応募は見込めません。

また広告で体験入店の魅力をアピールすれば、応募者へ効果的にアプローチできます。

広告サイトへの掲載はマストだと心得ましょう。

体験入店から本入店に繋げる6つのコツ

体験入店から本入店に繋げるための6つのコツをまとめました。

下記のポイントを押さえておけば本入店に上手く繋げられる可能性が上がるので、ぜひ実践してみてください。

1.スピード感をもってクロージングまで行う

応募者に対しスピード感のあるレスポンスを行えば、本入店に繋がりやすくなります。

メンズエステの応募者は常に他店と条件を比較・検討しているので、保留にしてしまうとすぐに他店に流れてしまいます。

他のお店に人材が流れれば当然売上は増加しませんし、いつまでもセラピストが定着しません。

できる限り、その場で本入店を促し、定着してもらえるように働きかけましょう。

2.体験入店後にフィードバックを行う

体験入店後には、接客のフィードバックを行いましょう。

課題はもちろん、改善点や良かったポイントを伝えてあげると「本入店後にもきっとしっかり教えてくれるんだろうな」と感じてもらえ、お店の印象アップに繋がります。

また応募者のモチベーションも上がり、前向きに本入店を検討してもらいやすくなるでしょう。

3.コミュニケーション能力の高いキャストを教育係にする

コミュニケーション能力の高いキャストを教育係にすると、本入店に繋がりやすくなるでしょう。

教育係は応募者と密接に関わる立場ですので、上手く関係を構築できれば定着率アップに繋がります。

フレンドリーに接してくれるキャストであれば、良好な関係を築いてくれるでしょう。

効率よく新しい人材を獲得するためには、普段から明るく会話の多いキャストを教育係に任命するのがおすすめです。

4.待機中も気にかける

応募者の待機中にもしっかり気にかけてあげるのも大切です。

待機中はやることがなく手持ち無沙汰になりやすいので、積極的に会話をするといった働きかけをしましょう。

例えば、退屈になりがちな時に声をかけてあげるだけで、「ちゃんとセラピストを気にかけてくれるお店なんだ」とイメージ付けられ、応募者に良い印象を与えられます。

ただし「待機中は他者とあまり関わりたくない」というセラピストも一定数存在するため、積極的に話しかけるか否かは個別具体的なケースに応じて正解が異なります。

5.お店の雰囲気づくり

普段からお店の雰囲気を良くしておくのも、本入店に繋げるために欠かせない要素の一つ。

既存のキャストや従業員同士の関係が良好でないと、お店全体の空気も自然と淀んでしまうものです。良くない雰囲気というのは、応募者にも伝わってしまいます。

また既存のキャストがお店に良い印象を持っていれば、講習時に応募者に本入店を勧めてくれる可能性もあります。

体験入店の時だけ取り繕っても嘘っぽさは拭い切れませんので、普段から良いお店作りを徹底しましょう。

6.集客力をアピールする

お店の集客力をアピールできれば、本入店に繋がりやすくなります。

メンズエステへの応募者は、効率よく高収入を稼ぎたい人がほとんどです。したがって求人を検討する際に重視しているのは「お客さんが途切れないこと」だと言えます。

いくら待遇やバック率が良くても、お客さんが来ないのであれば意味がありません。そのため求職者は、当然ながら集客力のあるお店で働きたいと考えます。

応募や本入店を増やすためにも、体験入店時にお客様の入りの良さを伝えたり、求人に集客力の高さについての文言を入れたりするのは必要不可欠でしょう。

体入荒らしの対策3選

「体入荒らし」とは複数のメンズエステで体験入店を繰り返し、お給料を荒稼ぎする人を指します。

体入荒らしはお店にとってデメリットしかない存在なので、しっかり対策をしましょう。

1.体入荒らしの特徴を把握する

まずは体入荒らしについて正しく理解しておきましょう。

体入荒らしには以下のような特徴があります。

・面接当日の体験入店を希望する
・体験入店当日の全額日払いをしつこく確認する
・スタッフとの連絡先交換を拒否する
・質問を適当に受け流す
・お店のシステムや福利厚生について質問してこない

前提として、体入荒らしの方は本入店するつもりがありません。

そもそもが体入時のお金目当てなので、お店に義理立てをするような行動はしないのです。

上記のような行動をする応募者は、特に警戒するようにしましょう。

2.即日体験入店をさせない

体入荒らしの懸念がある人には、即日体験入店を受け入れないようにしましょう。

体験入店が後日になれば、「すぐに稼げないお店」と判断され体入荒らしを諦める可能性が高くなります。

ただし、即日体験入店は応募者を増やすためには有効な手段のひとつ。

即日体験入店をさせないのは、面接時に体入荒らしの懸念があると判断した人にのみにすると良いでしょう。

3.給料を複数回に分けて支払う

給料を複数回に分けて支払うのも、体入荒らし対策に有効です。

体入荒らしの目的はあくまで「給料を手っ取り早くもらうこと」なので、複数回に分けての支払いは敬遠される傾向にあります。

一括支払いに執着する人は体入荒らしの可能性が高いため、体験入店を断るようにするのも手です。

体入荒らしの対策が必須な理由

体入荒らしの対策が何故肝心なのか、理由をまとめました。

労力や費用が無駄になるから

体入荒らしを容認してしまうと、労力や費用が無駄になってしまいます。

体験入店にこぎつけるまでには、求人の募集・面接日時の調整・面接対応など多大な労力と費用がかかります。

なおかつ、体験入店時に支払う給料も場合によっては高額になるケースもあります。

つまり在籍するつもりのない体入荒らしを受け入れてしまえば、お店には損害しか発生しないのです。

不利益を被らないためにも、体入荒らしは事前にシャットアウトすべきでしょう。

本入店に繋がらないと採用側のモチベーションが低下するから

体入荒らしをされてしまうと、お店側の採用のモチベーションが低下しかねません。

体験入店では、本入店と同じように講習や指導が行われます。そんな中ですぐに辞退されてしまえば、採用に当たるスタッフに無駄な負担が増えるだけとなってしまいます。

また既存のキャストやスタッフが採用活動にネガティブな印象を持ってしまったり、不満を抱いてしまったりする懸念も。

採用側のストレスや労力を鑑みた上でも、体入荒らしは容認すべきではないのです。

お店の評判が悪くなるから

体入荒らしの受け入れは、お店の評判の低下にも繋がりかねません。

体入荒らしは本入店するつもりがないため、接客が投げやりでサービスの質も悪くなりがちです。

適当な接客はお客様に筒抜けになるので、結果としてお店の評判を下げてしまうのです。

お店の常連さんといった優良顧客を失ってしまったり、口コミで悪い評判が広まり新規顧客獲得の機会を失ったりするリスクもあります。

お店の存続をも脅かしかねないので、体入荒らしを安易に受け入れてはならないのです。

セラピストの定着率を上げるには?

セラピストの定着率を上げないと、お店は営業を続けていけません。

どのようにすれば定着率が上がるのか、しっかり把握しておきましょう。

セラピストが稼げるお店にする

まずはセラピストがしっかりと稼げるお店作りを行うのが先決です。当然ですが、セラピストの一番の目的はお金を少しでも多く早く稼ぐことです。

稼げないお店だと判断されればすぐに人材流出が発生するため、稼げるシステムの構築を怠らないようにしましょう。

集客を徹底的に行ったり、付け回しで店舗が上手く回るようにしたりして工夫するのが大切です。稼げるお店として認識されれば、求人への応募数や定着率もおのずとアップするでしょう。

顧客管理を徹底して行う

顧客管理の徹底も、定着率アップには大切な要素です。

優良顧客の定着に加え、問題顧客の排除も徹底して行う必要があります。顧客と実際に関わるのはセラピストなので、問題顧客の放置は人材の流出に繋がるでしょう。

NG指定や出禁などの顧客管理で、客層の質を保つのが大切です。

また以下のようなツールを利用すれば容易に顧客管理ができますので、用途や予算に合わせて導入を検討するのも手です。

ツール費用対応デバイス
Shop Manage22,000円/月PC
FNS-CTI22,000/月~スマホ/PC
CS3 ALiCE33,000円 /月スマホ/PC
MIND+22,000円/月~PC
デリ★スター16,500円/月~スマホ/PC
エステラブ16,500円/月~スマホ/PC

魅力的な待遇を設ける

セラピストにとって魅力的な待遇を設けるのも、定着率を上げるには効果的です。

数あるメンズエステの中で他店との差別化を図るには、待遇の良し悪しが鍵を握ります。

特別手当の支給、美容系の支援制度、食費・家賃補助、資格取得支援制度など、セラピストにとって働くメリットがあると思わせる待遇を設けましょう。

待遇次第では、給料やバック率を低くしても人材が定着するケースもあります。実現可能な範囲にはなりますが、高待遇を用意しておいて損はないと言えるでしょう。

セラピストが成長できる環境を作る

セラピストが成長できる環境を作るのも、定着率を上げるには重要です。

セラピストの中には、技術向上を図りさらなる指名獲得や将来的な独立を視野に入れている人も珍しくありません。

またセラピストがスキルアップすれば、お店の評判や顧客数の増加も期待できます。

そのためお店側は研修や講習などの充実化を図り、セラピストが「このお店でなら成長できる」と思えるような環境作りが求められます。

セラピストと信頼関係を築く

セラピストと信頼関係を築くのも大切な要素です。

スタッフとセラピストは業務指示をしたりシフトを調整したりと密接に関わりを持つので、人間関係が良好でないと人材の流出を招きます。

積極的にコミュニケーションを取ったり、相談に乗ったりなど親身になって接しましょう。

また、特定のセラピストを贔屓しない、あまり厳しくしすぎないといった相手の立場に立った行動も効果的です。

セラピストとの信頼関係を築けば、定着率アップに繋がるのです。

昇給制度を設ける

昇給制度を設けるのも効果的です。セラピストは少しでも稼げる店舗に身を置きたいと考えているため、昇給制度があるお店には定着しやすいでしょう。

メンズエステには経験者を好待遇で雇うお店も多いため、給与がより高い方に人材が流れてしまうのは避けられません

しかし給料が上がれば働くモチベーションにも繋がります。努力した分だけしっかり還元される環境であれば、お店を移籍される可能性も低くなるはずです。

セラピストが定着するようなお店作りに、昇給制度はマストだと心得ましょう。

そもそもセラピストの離職率は高い

そもそも、セラピストの離職率が高いのは大前提として心得ておきましょう。

セラピストの離職理由には、主に以下のものがあります。

・思っていたより稼げない
・人間関係が悪い
・他店の方が条件が良い
・ナイトワークに心身が疲弊してしまった
・やりがいを感じられない

メンズエステの待遇はお店によって大きく異なり、中には低バック率や薄給のメンズエステもあります。

そのため、少しでも多く稼げるお店に人材が流出してしまうのです。

加えてセラピストは深夜帯の勤務があったり、男性限定のマッサージだったりとナイトワーク色が強い職種と言えます。

勤務時間帯が不規則になって、ライフワークバランスを保ちにくく離職に繋がるケースも多いでしょう。

離職率が高い以上、メンズエステ経営において求人にリソースを割くのは必須。

効率よく求人をするには広告掲載がおすすめです。求人広告サイトに人材募集の旨を掲載して、一度に多数の求職者の応募を管理できるようにし効率的な求人を実現しましょう。

まとめ:体験入店を上手く活用し、セラピストの定着率アップに繋げよう

離職率の高いメンズエステでは、待遇の向上や顧客管理の徹底が必須です。

加えて、応募者を1人でも多く確保するために広告求人サイトへの広告掲載も重要になってきます。

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