メンズエステを経営するときに欠かせないのが「市場調査」。
市場調査のデータをもとに適切な経営戦略を立てることで、よりスピーディーに黒字化を目指せます。
そこで今回はメンズエステの市場調査のやり方を徹底的に解説します。
「市場調査の方法」「調べるべき項目」「便利な調査ツール」など、経営者の方にとって実用的な内容となっているので、ぜひ参考にしてください。
メンズエステにおける市場調査とは?
市場調査とは、現在の市場状況を把握するために、場の動向やトレンド・自社商品・自社サービスの認知度やニーズなどを調べることです。
メンズエステなら「メンズエステの認知度」「出店したいエリアのリフレ・エステ利用率」「近隣サロンの価格帯やサービス内容」「ユーザーの傾向」といった項目が調査対象になります。
市場調査では数値化できるデータを収集することが非常に重要です。
比較検討できる数値データがあればあるほど、マーケティング計画を立てる際に適切な判断を下せるからです。
例えば高級メンズエステを出したいときに、近隣のメンズエステの価格をしっかり調べておけば、このエリアにおける「高級」がどの程度の価格帯なのか目安がつきます。
このように、一見単純な「価格」という数値だけでも経営戦略に大きく寄与するのです。
また、店舗型・ルーム型のメンズエステを出店する場合、市場調査のデータは物件の選定にも関わってきます。
繁盛しているメンズエステの立地特性を事前にしっかり調べておきましょう。
メンズエステの開業における市場調査の必要性とは?
どのような分野のビジネスであっても、事前の市場調査は基本です。
また、起業したあとも定期的に市場調査を実施し、サービスの見直しや価格の是正などをおこなっていく必要があります。
市場の状況や競合店舗の情報、顧客が持つニーズに関してきちんとデータを集めなければ、売上を出すための戦略を立てられません。
特にメンズエステが含まれるエステサロン業界は非常に競争が激しく、戦略なしに売上を出すことは容易ではないでしょう。
市場調査を怠り、経営を軌道に乗せられなかった店舗が1ヵ月ほどで廃業に追い込まれるケースも散見されます。
メンズエステの経営を成功させるためには、きちんとした経営戦略を練る必要があります。
市場調査はその戦略の構築に必要不可欠なステップなのです。
市場調査すべき項目
メンズエステの市場調査において、調査すべき項目は多岐にわたります。
今回は経営初心者の方なら外せない、特に重要な項目を4つ紹介します。
- 販促
- 利用料金
- サービス
- 口コミ
1つずつ具体的に解説していきます。
販促
効果的なプロモーション方法を探るための調査が「販促調査」です。
実際のビジネスの場では事前に商品の広告を複数用意し、ターゲット層に「どの広告が一番利用したいと思ったか」を質問する形が取られます。
最も好印象だった広告が実際のプロモーションに採用されます。
メンズエステ業界ではなかなか一般的な販促調査は難しいですが、SNSを使えば似たような調査を実施できます。
- 女性のサンプル写真を複数投稿し、どの子が一番好きかアンケートをとる
- 利用してみたいマッサージ様式(タイ古式、アロマ、指圧など)を募集する
- 利用して良かったメンズエステを募集する
上記のような調査は、あらかじめSNSアカウントを作成しておいてもいいですが、インフルエンサーに依頼して代理でアンケートを取ってもらう方法もあります。
特に「利用して良かったメンズエステ」は広告・価格・サービス・コンセプトをそのままビジネスモデルの参考にできるため、回答数は多いほうが好ましいでしょう。
ちなみにSNSで販促調査をする場合は、競合のメンズエステが使っているプラットフォームを真似すると、よりターゲット層(メンズエステ利用層)にリーチしやすくなりますよ。
利用料金
利用料金の調査は、顧客が妥当だと考える商品価格がどれくらいなのかを確認するためにおこなう調査です。
メンズエステにおける利用料金の調査は、競合調査が一般的です。
出店したいエリアのメンズエステの価格帯や、理想としているメンズエステの料金設定を調査します。
ポイントは、「同エリア内で廃業したメンズエステの料金設定」もできるだけ調べておくことです。
廃業してしまったメンズエステと今も繁盛しているメンズエステを比較して、利用料金が大幅に違ったのなら廃業理由の一つに料金設定が考えられます。
反面教師にして似たような設定は避けたほうが無難です。
メンズエステの料金設定は、安すぎるとクオリティに不信感を持たれがちな一方、高すぎても客離れを起こしてしまう難しい要素です。
エリアによってユーザーが利用したいと思う価格帯も変動するため、抜かりなく調査をおこないましょう。
サービス
ターゲット層に需要があるサービス内容も調査する必要があります
メンズエステなら「施術内容」や「コースのバリエーション」などに関するニーズの調査が該当します。
一口にリラクゼーションサービスといっても、メンズエステのサービス内容はバリエーション豊富です。
セラピストに資格者を採用して本格エステを売りにするのか、外国人を雇ってオリエンタルなマッサージを用意するのか…など、サービス内容は採用戦略にも直接つながるため、できるだけ具体的に決めなければいけません。
そこで同エリアの人気メンズエステやエステサロン、リラクサロンのサービスを調査して、どんな施術をおこなっているか分析する必要があるのです。
口コミ・評価
口コミや評価の調査は、ユーザーのニーズやトレンドを把握できる重要な調査です。
出店エリアにあるメンズエステの口コミを見て、ユーザーがどんなサービスを良く思ったのか、あるいは悪く感じたのかをチェックしておきましょう。
例えば丁寧さを演出できる「ウェルカムドリンクとカウンセリング」のサービスですが、タイパ重視のユーザーが多いエリアだと「待ち時間が長い」「マッサージをもっとやってほしい」という評価になってしまうこともあります。
メインになり得る客層のニーズをあらかじめ把握することで、サービス内容の設定がスムーズになるでしょう。
メンズエステにおける主な市場調査の方法
ここからは、具体的にどのような方法でメンズエステの市場調査をすればいいのかを解説します。
本記事で取り上げる市場調査の方法は、以下の6つです。
- 二次データの調査
- アンケート調査
- 利用者へヒアリング
- 対面調査
- 覆面調査
- 専門業者へ調査を依頼
すぐに取り掛かれる調査もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
二次データの調査
市場調査の一般的な入り口として、二次データを調査するデスクリサーチがあります。
ここでいう二次データとは、他者によって既に収集・公開されている既存のデータを意味します。
反対に調査目的のためアンケートなどを用いて新たに収集するデータを、一次データと呼びます。
二次データは他者によって既にまとめられているため、収集のコストや時間を節約できます。
まずデスクリサーチをおこなって二次データを調査し、不足している部分のみを一次データとして収集すれば効率よくデータを集められるでしょう。
メンズエステの開業に関する調査の場合は、業界全体売上推移や新規出店数などの数値が二次データとして確認できます。
とはいえ、メンズエステだけのデータはなかなか出てこないので、デスクリサーチをする際は下記の市場データを参照しましょう。
- リラクゼーションサロン市場
- エステティックサロン市場
開業を検討中の場合、これらのデータをもとに、業界全体の動向を分析していく作業は必須といえるでしょう。
アンケート調査
アンケート調査とは、郵送やFAX、インターネットなどを利用して大量の対象者に質問を配布し回答してもらう調査方法です。
アンケート調査はこちらで質問を設定できるので、知りたい情報をピンポイントで収集できるというメリットがあります。
特にメンズエステは文章投稿型のSNSを利用する層とメインターゲット層の世代が被っているため、SNS上の簡単なアンケート調査とは相性がいいでしょう。
アンケート内容はメンズエステの利用頻度や好きなマッサージ内容、価格帯への考えなどを回答してもらうものが考えられます。
利用者へヒアリング
市場調査の方法として実際に利用者にサービスを受けてもらい、感想や意見を集めるやり方があります。
ホームユーステストと呼ばれるケースもある調査方法です。
実際、メンズエステではサービス提供後に満足度アンケートを実施している店が多くあります。
顧客から直接所感をもらえるヒアリング調査は非常に有効です。
とはいえ、まだ店を持つ前にヒアリングはできません。
最初は経営モデルとする店の口コミやレビューを見て、どんなサービスが喜ばれるのかを調査してみましょう。
対面調査
対面調査とは対象者と直接対面してインタビューをおこなう調査方法です。
利用されたサービスにどういった価値が認められているか知りたい場合はユーザーを、店舗やサービスなどの知名度を知りたい場合は非ユーザーの一般人を対象とします。
メンズエステ業界でインタビュー調査をしている店舗はなかなかないですが、大手グループ店なら系列店のクオリティに差が出ていないか調べるために定期的に利用客を招いて実施している可能性はあります。
個人店なら、自分が出店したいエリアにメンズエステが一件もなく、ネットでの調査がおこなえないときにインタビュー調査をしてみるとよいでしょう。
例えば、近隣住民に「メンズエステ」という業種自体を知っているかどうかをインタビュー調査することによって、需要があるのにメンズエステがないエリアなのか、まったく知られていないからメンズエステがないエリアなのかを知ることができます。
覆面調査
覆面調査はミステリーショッパーとも呼ばれる、一般顧客を装って実際に商品やサービスを購入して体験する調査方法です。
調査を受ける側はいつ誰が調査に来ているのか一切分からない状態のため、覆面調査員だけにいい接客をするといった対策が打てません。
よって、サービス内容や接客の実情を把握するにはピッタリです。
メンズエステでは、競合店を訪れてサービスを受けるなどの調査が可能です。
ただし同業者であることを伏せてサービスを受けた場合、後で同業者だとバレるとトラブルに発展する可能性もあるという点に注意しましょう。
また覆面調査はあくまで調査員個人の感覚による評価になるので、数値を用いたデータと比べれば信憑性に欠ける点も要注意です。
専門業者へ調査を依頼
自社内での調査が難しい場合は、専門業者への調査依頼も検討するべきでしょう。
ノウハウを有している専門業者ならば効率よく調査をおこない、自分たちで集めるよりも大量かつ正確なデータを収集してくれる場合があります。
市場調査会社は検索すればすぐにヒットするので、自分たちにノウハウがなかったり時間が惜しかったりする場合は外部への委託も一つの手です。
市場調査の手順とポイント
市場調査の手順とポイントは以下の通りです。
- 調査設計
- 調査実施
- 分析・意思決定
行き当たりばったりに調査を始めるのではなく、しっかりと調査する内容を絞ってから行動に移していきましょう。
【STEP.1】調査設計
調査設計とは、調査の目的・手段・対象を具体的に決めることを指します。
市場調査において一番初めに着手する作業です。
メンズエステの市場調査なら、以下のような調査設計が考えられるでしょう。
目的 | 競合店の接客クオリティ調査 |
手段 | 覆面調査 |
対象 | A店、B店(いずれも最安値コース・フリー指名) |
上記はあくまで例ですが、このように項目を洗い出していけば、だいたいのスケジュールや予算が予想できます。
また、対象が複数にまたがる場合、調査設計をしっかりやることでそろえるべき条件の具体性も帯びていきます。
効率的に市場調査を進めるうえでも、調査設計は非常に重要です。
【STEP.2】調査実施
定めた調査設計に沿って実際に市場調査に取り組みましょう。
調査を始めたら、基本的に事前に決めた調査設計に沿うように進めてください。
その場の思い付きや気分で調査内容を変えてしまうと、後からデータを確認したときに意味のないものになってしまう可能性があります。
とはいえ、実際に調査をしてみたら思ったよりデータが得られず、分析に活かせないケースも少なくありません。
その場で軌道修正できないようだったら無理せずその調査は中止し、別の角度や手段を取った市場調査を実施しましょう。
【STEP.3】分析・意思決定
最後に集めたデータを集計して分析し、その結果をもとに意思決定へとつなげましょう。
収集したデータはそのまま眺めるのではなく、一旦レポート形式にまとめてください。
カテゴリごとに整理したり、グラフ化したりすることでより深く分析できます。
分析の結果、より集客できそうな立地・営業形態・コンセプトなどが見えてくるはずです。
もしまだ意思決定するにはデータが足りないと感じたら、再度調査設計に戻り、別の市場調査を実施しましょう。
「これでいこう!」と意思決定できるまでデータを集めるのが、市場調査のポイントであり、意義でもあります。
市場調査に使えるツール・サイト8選
ここからは市場調査に役立つツールやサイトをご紹介します。
初心者でも使いやすい市場調査向けツール・サイトは以下の8つです。
- Googleフォーム
- SurveyMonkey
- Miro
- SNS
- 矢野経済研究所
- マクロミル
- メンズエステ特化の集客・求人ポータルサイト
それぞれの特徴やできることをわかりやすく説明するので、ぜひ試してみてください。
Googleフォーム
- アンケート調査を簡単におこなえる
- ボタン式、自由記述式など多様な質問形式を選べる
- 結果をGoogleスプレッドシートに出力可能
Googleフォームは自分で質問と回答の項目を入力することで、簡単にアンケートフォームやお問い合わせフォームを作成できるサービスです。
Googleアカウントさえあれば、無料で導入できるのも魅力です。
データ集計・分析に関するサポートもあり、市場調査を行った経験がなくても簡単にアンケート調査を行えるツールになっています。
Googleトレンド
- リアルタイムで高まっている需要を追える
- 知らない業界や分野のトレンドを知ることができる
- 検索キーワードを期間や地域ごとにリサーチ可能
Googleトレンドは該当キーワードが検索でどれくらい用いられたかを調査できる無料ツールです。
キーワードの検索は期間や地域を絞って調査できるため、自分と関係のあるエリアのトレンドを調べられます。
全体的な需要の把握から明確な調査対象がある場合まで、幅広い市場調査に役立つツールです。
SurveyMonkey
- 無料版でも10項目の質問が可能
- 結果は自動集計で手間いらず
- AIが自動でアンケートを作成する機能も
SurveyMonkeyは様々な形式のアンケートを作成できるツールです。
有料プランの場合は質問の設置数に制限がありませんが、無料版でも最大10項目のアンケートを作成できます。小規模な調査なら無料版でも十分でしょう。
サンプル質問、自動アンケート作成機能、アンケート結果の集計機能といったサポート機能も充実しており、効率よく調査結果を分析できます。
Miro
- 情報をビジュアル的に整理できるワークスペース
- 情報整理だけでなくテンプレートを活用して市場の分析もできる
- 3C分析、SWOT分析などのビジネスの基礎を押さえたテンプレートが充実
Miroはオンラインワークスペースであり、テンプレートに情報を入力していくことで市場の情報を整理・分析できるツールです。
データ間の関係性を視覚的に整理するだけでなく、テンプレートを活用すれば3C分析やSWOT分析といった経営戦略に欠かせない視点からの分析が可能です。
経営初心者の方でも本格的な市場調査・分析ができるでしょう。
SNS
- 自社の知名度や満足度に関する生の声を確認できる
- いいねやブックマーク数で潜在顧客数を計測できる
- 話題になりやすい商品やサービスの傾向分析に役立つ
X(旧Twitter)、Instagram、TikTok、YouTubeなど多くの人が訪れるSNSもまた市場調査に活用できるツールです。
直接ユーザーの声を確認する形で自社サービスに関する満足度を調査できます。
競合店が話題になっている場合は、それがなぜ話題になったのか・どこが話題になっているのかなどが分かるため、ユーザー意識の分析にも活用可能です。
また、専門のツールなどがなくても、スマホさえあればツールとして活用可能なお手軽さも大きなメリットでしょう。
矢野経済研究所
- 広範囲の市場を対象としたマーケティングリサーチ機関
- 長い歴史を持つため市場調査資料が非常に豊富
- オーダーメイドで受託調査を依頼可能
矢野経済研究所は60年の歴史を持つマーケティングリサーチ機関であり、非常に広い規模で長年おこなってきたリサーチ資料を購入できます。
メンズエステに関係するレポートは「2024年版 エステティックサロンマーケティング総鑑」などがあります。
また、既存の市場調査資料を購入するだけでなく、自分でオーダーメイドの調査を依頼し、受託調査という名目で自社に合った調査を実施してもらうことも可能です。
マクロミル
- インターネットで大規模な調査をおこなっているマーケティングリサーチ業者
- 市場調査レポートを無料ダウンロード可能
- リサーチやマーケティングに関する相談もOK
マクロミルはインターネット調査をメインにおこなっているリサーチ業者であり、自社サイトで様々な市場調査レポートを公開しています。
レポートは無料でダウンロードできるため、コストを抑えたい経営者にはピッタリでしょう。
また、インターネットリサーチやマーケティングに関する相談も可能です。
自社内での調査に限界を感じている際などは、相談先として重宝する場合もあるでしょう。
メンズエステ特化の集客・求人ポータルサイト
- あらゆる競合店の価格やコンセプトをチェックできる
- サービスの購入に直結するので商圏調査として影響力が大きい
- 特化型サイトなので検索の絞り込みが充実している
メンズエステ特化の集客・求人ポータルサイトも、情報収集ツールとして役立ちます。
メンズエステという大きなくくりから、さらに調査条件を絞り込める唯一のツールと言っても過言ではありません。
例えば同エリア内のメンズエステで「駅からの距離」「駐車場の有無」といった細かい条件を絞っての比較調査が可能です。
競合店のサービスや料金の調査はメンズエステの経営戦略を練る上では必須といえるデータなので、欲しいデータに絞って効率よく収集できるのは心強いメリットです。
市場調査で失敗・成功したメンズエステの例
ここまで市場調査の内容や重要性、やり方について説明してきました。
しかし、まだ市場調査が実際の経営にどの程度影響があるのかイメージがつかない人もいると思います。
そこで、ここからは「市場調査を怠ってメンズエステ経営が失敗した例」と「市場調査のおかげでメンズエステ経営が成功した例」をそれぞれご紹介します。
失敗例:準備不足により開業後1ヵ月で廃業
- 簡単に儲けられそうとメンズエステの開業を決意
- 居抜き物件を借りて早急に準備を進めて開業
- 広告を掲載したが初月の利用客数は3名
- 採算が取れないことに加えて慣れない業務で疲弊
- 資金がショートし開業から1ヵ月で廃業
このメンズエステ経営者はたったの1ヵ月で廃業へと追い込まれました。
その理由としてもっとも大きいものは、業界の知識不足です。
市場調査を怠った結果、居抜き物件の立地の良し悪しや競合店との差別化に頭が回らず、集客に失敗しています。
こういったケースの場合は、市場調査をおこない店舗の経営戦略をきちんと練っていれば結果が変わった可能性があります。
メンズエステは戦略も何もなく勢いで開業して儲けられるほど甘い業界ではないのです。
成功例:市場の現状から戦略を立て開業3ヵ月で黒字転換
- 開業にあたって市場をリサーチ
- メンズエステ店が飽和状態であることを知る
- 他店との差別化を重要課題としてコンセプトを追求
- 近くにコンセプトが被る店舗がないエリアに出店
- 開業3ヶ月目で黒字転換
こちらのメンズエステ経営者は市場調査で得られたデータをもとに自分が直面している課題を認識し、きちんと経営戦略を練っています。
まず市場規模のデスクリサーチをおこなったため、生半可なコンセプトだと自分の店が埋もれてしまうことに気づけました。
次に出店候補地のメンズエステのコンセプトを徹底的に調べ、比較分析を経て唯一無二のコンセプトを実現するに至ったと考えられます。
ちなみにメンズエステのコンセプトは「衣装」はもちろん、「内装」「流す音楽」「アロマの香り」なども密接に関わってくるため、デスクリサーチだけでなく覆面調査も実施しています。
また前述の1ヵ月で資金がショートした経営者と違い、市場調査にしっかり予算と時間をかけていたため、開業後にも経営方針がブレず、短期間で黒字化まで結びついています。
まとめ:メンズエステを開業するなら市場調査をおこない経営戦略をきちんと練ろう!
競争の激しいメンズエステ業界では、開業前の市場調査は必須です。
ユーザーのニーズや競合店の利用料金・口コミなどをしっかり調査しておくことで、のちの経営戦略に大きな働きをもたらします。
当記事では、調査項目や手段に加え、「Googleフォーム」や「メンズエステ特化のポータルサイト」など、初心者でもすぐに扱える市場調査ツールを紹介しました。
ぜひこれらのツールを使って市場調査をおこない、スピーディに黒字化できる経営戦略を練ってくださいね!